野村周平&黒島結菜&平祐奈の“共闘”を支えた深川栄洋監督の魔法の言葉
2017年3月26日 07:00

[映画.com ニュース] 河野裕氏の人気小説シリーズを、野村周平、黒島結菜、平祐奈の共演で実写映画化した「サクラダリセット 前篇」(2部作)が、3月25日に公開される。さまざまな要素を盛り込んだ、緻密なストーリー構成で人気を博した小説が原作とあって、演じる俳優陣にとっては課題の多い現場だった。野村、黒島、平は、どのように作品と対峙したのか? 3人の“共闘”の裏には、メガホンをとった深川栄洋監督の“魔法の言葉”があった。
本作は、住人の半数が特別な能力を持つ不思議な街・咲良田(さくらだ)が舞台。体験したことは決して忘れない“記憶保持”の能力を持つ高校生・浅井ケイ(野村)と、世界を最大3日分巻き戻す“リセット”の能力者・春埼美空(黒島)が、2年前に死んだ同級生・相麻菫(平)を救おうと奮闘する姿を描く。
全く異なる能力を持つ個性豊かなキャラクターと同様、キャスト3人の性格も対照的だ。10~20代の若手俳優の多い現場を引っ張ったのは、底抜けに明るい主演俳優・野村。ヒロインを務めた黒島は、19歳とは思えぬ落ち着きを見せ、無邪気なキャラクターの18歳・平は現場の癒し担当だった。
個性の異なる3人に対し、深川監督は演出方法を変えていたという。「1人1人に話し方を変えて伝えてくださるんです」(平)、「いろんな言葉をくれた」(黒島)と説明。「同じことを、いろんな言葉で表現されるので、理解するのが難しいこともあった」という意見があがったが、平は「多分あれは、監督ならではの魔法の言葉だと思う。私たちが能力者を演じるからこそ、そういう言い方だったんじゃないかな」と述懐した。
感情の起伏の少ない春埼を演じた黒島は、「微妙な目線、口の開き具合、瞬き、呼吸。そういうところで表現するお芝居が多かったのですが、監督が丁寧に向き合ってくださった」と告白。平に至っては、魔法の言葉が「作品との向き合い方」そのものを左右した。「プレッシャーもありましたが、監督に『一回やった芝居は捨ててってください』『自由に動いていいです』と言われて、『同じ芝居を意識しなくていいんだ』と思ったら楽になりました」。
そして野村は、その人柄と同様に作品との向き合い方も超ストレート。「俺は『やってみなければ分からない』というのが口癖なんです。現場に入らないとわからないんです。直感の部分もある。(撮影当日が)雨かもしれないし、寒いかもしれないし。そこで芝居が変わってくるんです」と明かす。それを察してか、深川監督の指導もシンプルだったという。「『賢くみせてください』と。もとは賢くないみたいな言い方をされましたね(笑)」。
役者の性格や個性に合わせ、“魔法の言葉”を授けた深川監督。その様子を座長として見続けた野村は、「僕らの言ったことを、きちんと飲み込んでくれる監督」と全幅の信頼を寄せた。
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