大友啓史監督、“変幻自在”な倉科カナの才能を絶賛!「別人に見えることがある」
2017年3月9日 14:00

[映画.com ニュース] 羽海野チカ氏の人気漫画を神木隆之介の主演で実写映画化した2部作「3月のライオン」のトークショーが3月9日、東京スカイツリータウンソラマチにある「J:COM Wonder Studio」で行われ、倉科カナ、大友啓史監督が出席した。
本作は、幼いころに家族を亡くした高校生プロ棋士・桐山零(神木)が、東京の下町に住む川本三姉妹(倉科、清原果耶、新津ちせちゃん)やライバル棋士らと心を通わせ、切磋琢磨し合うなかで成長する姿を描いた青春ドラマ。劇中で川本三姉妹の長女・あかり役に扮する倉科は、役づくりにかなり苦労した様子。キャラクターのビジュアルに近づけるため「体重を増やそうとしたんですけど、虫垂炎になっちゃったこともありました」と驚きのエピソードを披露していた。
倉科がNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」でヒロインを務めていた頃から注目していたという大友監督。「色んな出演作を見ていて思ったのは感情の強い女優さんだなということ。今回のあかりという役も表面的にはニコニコと穏やかなんだけど、裏側では葛藤を背負っている存在。あかり役を決める際、すぐに倉科さんの顔が思い浮かんだんです」と倉科がハマり役だったことを明かしていた。
倉科は自らを「女優としては個性の強い存在ではない」としながらも、「でもキャラの薄い女優だからこそ、さまざまな“色”に染まりやすいんです。その点はメリットでもあり、デメリットでもあると思ってます」と告白。それを受けた大友監督は「彼女の魅力は演じている役どころによって、別人に見える時があること。『誰だ? この女優さんは』と感じる時がある」と述べると、倉科は「たまに顔が一致しないって言われることがありますよ(笑)」と笑いながら切り返していた。
この日は、2012年5月にオープンした「J:COM Wonder Studio」が、今年の3月2日に全面リニューアルしたことにちなみ“リニューアル”をキーワードにした話題も。倉科と大友監督は「リニューアルしたいことは?」という質問に「以前までは『これから芝居をするぞ!』と気合満々で演技に臨んでいたんですが、これからは肩の力を抜いて、気負いしすぎないアプローチに変えていきたい」(倉科)、「最初のリニューアルはNHKを辞めて映画業界に飛び込んだこと。これからは体のあちこちにガタがきてるから、色んな部分をリニューアルしたいかも(笑)」(大友監督)と応えていた。
映画「3月のライオン 前編」は3月18日、「3月のライオン 後編」は4月22日に公開。
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