DC社長が東京で世界初のプレゼン!マーベルとの最大の違いは…
2017年3月3日 12:00
[映画.com ニュース]バットマンやスーパーマンといった人気スーパーヒーローを有する米DCエンターテインメントの社長ダイアン・ネルソン氏と発行人ジム・リーが3月2日、東京・六本木で日本企業向けにプレゼンテーションを実施した。
同社のトップがDCブランドの強みや魅力をアピールする世界初のプレゼンテーション。「クリエイティブ・エンジン」として、コミックで描かれる象徴的で、個性豊かなキャラクターやそのストーリーを、映画、テレビ、ゲーム、関連グッズといったあらゆる手法で幅広く展開してきた実績が語られた。さらに、米ワーナー・ブラザースとタッグを組んだ新作映画「レゴバットマン ザ・ムービー」(4月1日公開)や、「ワンダーウーマン」(8月25日公開)が紹介され、「ジャスティス・リーグ」が11月18日に公開されることが発表された。
ワーナー・ブラザース コンシューマープロダクツ社長も兼任するネルソンは、映画やテレビドラマでは、なじみの薄いキャラクターに有名なキャラクターを織り交ぜることでバランスをとりながら戦略的に紹介していくとコメント。シネマティック・ユニバースの展開で先行するマーベルとの違いとして、「時系列や作品ごとのストーリーのつながりにはあまり重きを置いていない」と説明した。そのうえで「ワンダーウーマン」は、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」や「スーサイド・スクワッド」とは全く異なるトーンで、タフなアクションシーンもありながら、温かい心とユーモアにあふれた素晴らしいストーリーだとアピールした。
アメコミ界を代表するアーティストで日本にもファンを多く持つリー氏は、DCの強みはキャラクターとストーリーにあるといい、特に女性キャラクターと悪役の魅力が長所だと強調した。スーパーマン誕生から80年ほどでDCコミックスの人気がアメリカから世界へと広まったと語り、その理由は「現代の神話であること」「キャラクターのDNAを継承しつつ、時代に即した物語が描かれていること」にあると解説。それだけでなく、世界中から集まったアーティストたちがそれぞれのバックグラウンドやカルチャーを神話に持ち込むことで、多様性がもたらされていると、時代の先進性とグローバルな視点を主張した。
この日は日本のコンテンツとのコラボレーションも発表された。「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」の作画で知られる手代木史織氏が、スーパーマンやバットマンらが集結するヒーローチームを描く「ジャスティス・リーグ」が、月刊誌「チャンピオンRED」(秋田書房)で夏から連載スタート。日本独自のキャラクターがDCユニバースに加わることが明らかになった。また、ワンダーウーマンやハーレイ・クインといった女性キャラクターを高校生という設定で描く新ユニバース「DC SUPER HERO GIRLS」の日本展開も発表された。
ワーナー ブラザース ジャパン社長兼日本代表の高橋雅美氏は、DCブランドが日本でも10~20代を中心に人気・知名度が高まっていると所見を述べ、「『ワンダーウーマン』と『ジャスティス・リーグ』、2本の作品で大きく飛躍したい」と抱負を語った。
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