市原悦子、病床から肉声メッセージに林遣都感激「ただただ、うれしい」
2017年2月16日 21:32
[映画.com ニュース]俳優の林遣都と女優の市原悦子が主演する映画「しゃぼん玉」のプレミア上映会が2月16日、東京・シネスイッチ銀座で行われた。市原は自己免疫性せき髄炎で入院中のため欠席したが、病床から肉声メッセージを寄せた。
「みなさんこんにちは、市原悦子です」で始まるメッセージは、来場者への感謝を述べた後、「現地の皆さまの料理を楽しみながら、宮崎の自然を感じながら撮影に参加することができました」と、ロケ地となった宮崎・椎葉村での思い出を吐露。初共演だった林に対しては、「共演は忘れられないものになりました。これからどんな役をなさるのでしょう。楽しみです」と期待を寄せ、「素晴らしい映画を完成させて、おめでとうございます」と締めくくった。
事前に知らされていなかった林は、「ずっと(役名の)翔人として接してくださった。ただただ、うれしいです」と感無量の面持ち。犯罪を繰り返し逃亡中に出会った市原の家に転がり込むという役どころで、「最初は緊張したけれど、市原さんの心遣いのおかげでぶつかっていくことができました。現場で離れたところから見ているだけで圧倒され、感動する貴重な時間でした。この先も俳優をやっていく上で武器として残るものを感じさせてもらいました」と感謝の言葉を繰り返した。
さらに、市原の飼い犬役で共演した現地で抜てきされた柴犬のチョコともサプライズで約1年ぶりに再会。「僕が罵倒する場面があるんですけれど、ひとつのきっかけを与えてくれる重要な役どころ。一緒にお芝居ができて気持ち良かった。愛らしい子で、大好きです」といとおしそうに抱き上げた。だが、毛が衣装にまとわりついてしまい、「後で怒られちゃうなあ」と苦笑いを浮かべていた。
「しゃぼん玉」は、直木賞作家・乃南アサさんの同名ベストセラー小説を映画化。親の愛を知らずに育った翔人が、誤って人を刺し逃亡中に助けた老婆・スマの家に居座るようになり、スマをはじめ村の人々とふれ合ううちに生きる意味を見いだしていく。3月4日から同館ほかで公開される。