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“正義の名優”P・スチュワートが極悪ネオナチに!「グリーンルーム」本編映像独占入手

2017年2月10日 19:30

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パトリック・スチュワートが極悪のネオナチリーダーを怪演
パトリック・スチュワートが極悪のネオナチリーダーを怪演
(C)2015 Green Room Productions, LLC. All Rights Reserved.

[映画.com ニュース]「ブルー・リベンジ」で注目を集めた新鋭ジェレミー・ソルニエ監督作のバイオレンススリラー「グリーンルーム」の本編映像を、映画.comが独占入手した。「新スター・トレック」のピカード艦長役や、「X-MEN」シリーズのプロフェッサーX役で“正義”のイメージが強い名優パトリック・スチュワートが、今作では極悪のネオナチリーダーを怪演。映像は、スチュワートが穏やかだが有無を言わさぬ口調で「ブタどもを追い出すまで、何も聞くな」と命令するさまをとらえている。

売れないパンクバンド「The Ain’t Rights」がようやく出演できたライブ会場は、狂気のネオナチ集団の巣窟だった。しかもバンドメンバーたちは運悪く殺人事件の現場を目撃してしまい、口封じのため命を狙われるハメに。多勢に無勢の絶望的な状況のなか、メンバーはグリーンルーム(英語で楽屋の意)に立てこもり、恐怖に震えながらも立ち向かう。

スチュワートが演じるダーシー・バンカーは、表向きは山奥のライブハウスのオーナーだが、実態はカリスマ性を背景に若者たちに白人至上主義の教育を施し、大きな悪事に手を染めているという役どころだ。この冷酷な男について、ソルニエ監督は「ダーシ―は完全に邪悪なクソ野郎だ。この映画に出てくるパトリック・スチュワートを、誰も知らないだろう!」と評している。

さらにソルニエ監督は、少数の権力者が大衆を欺く構造を浮き彫りにしていることを示唆。「『グリーンルーム』は、一般的なアメリカの“保守的な権力構造の考察”が意図されている。どのようにして、少数のパワフルな人々が恐怖とカリスマ性を用いて――利己的な計略を魅惑的にみせて――大衆を引き入れ、それを利益に変えていくのか?」と説明し、「そしてそれこそが、ダーシーというキャラクターが持つ大きな欺瞞なんだ。彼は実際のところ、信念ではなく金で動いている」と述べている。

今作の主演は、J・J・エイブラムス版「スター・トレック」シリーズでチェコフ航海士に扮した故アントン・イェルチンさん。スチュワートとの新旧「スタトレ」対決にも期待が寄せられる。「グリーンルーム」は2月11日から東京・新宿シネマカリテほか全国順次公開。

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