真木よう子、パク・チャヌク監督が「お嬢さん」で描いた“女性の絆”に感化
2017年2月9日 12:00
英人気作家サラ・ウォーターズ氏の小説「荊の城」をもとに、4人の男女のし烈なだまし合いを描く官能サスペンス。1939年、日本統治下の朝鮮半島。詐欺グループに育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、藤原伯爵と名乗る詐欺師(ハ・ジョンウ)から、日本文化を崇拝する富豪・上月(チョ・ジヌン)の財産を奪う計画を持ちかけられる。計画に乗ったスッキは、上月家に侍女として入り込み、令嬢・秀子(キム・ミニ)に近づいていく。2月8日時点で、世界の映画賞で73ノミネート、33受賞と結果を残している。
本作は、登場人物が日本語と韓国語の両方を話し、三重県でも撮影が行われるなど日本とゆかりの深い作品。パク監督は「当時の日本、西洋と韓国の関係がどうだったのかをのぞける映画。自分なりに考えて解釈した日本文化を表現してみました。俳優たちは、何カ月もかけて死ぬ気で日本語の長いセリフを覚えています。皆さんから見たら中途半端かもしれないけれど、大目に見ていただけたら」と挨拶。「私が世界のすべての映画の中で1番好きなキャラクターが、成瀬巳喜男監督作品での高峰秀子さん。ヒロインの秀子という名前は高峰さんからいただきました」と明かした。
真木は、「見始めるとあっという間で、無駄なシーンがひとつもない。(劇中の日本語は)まったく問題ないし、作品が圧倒的に超えている。すべての俳優さんが素晴らしかったです。日本で作ったらもっと官能を掘り下げて女性が引いちゃうかもしれない。それをパク・チャヌク監督は絶妙なバランスで撮られているから、抵抗なく見ることができる」と絶賛。中でも、女性同士の絆を描いている部分に深く心を打たれたそうで「日本だと、女性は静かで後ろを歩いて……というのがまだちょっとある。アジアの女性も、意見を主張していいと思う。だからこそ見ていて感動しました」と熱っぽく語った。
真木が出演した「そして父になる」を見たというパク監督は「強じんさと優しさを兼ね備えている女優さん。深みのある美しさと生活感をにじみ出させることができる。普通は相反するものを両立させることは難しいんですが、見事に演じられている」と称賛。照れ笑いを浮かべた真木だったが、「従順で静かな女性は好きじゃない」と好みの女優について語るパク監督に、「だったら(私は)ぴったりですね」と返し、会場の笑いを誘っていた。
「お嬢さん」は、3月3日から全国公開。R18+(18歳未満入場不可)指定。
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