吉村界人、主演作「太陽を掴め」に込めた熱い思い「ここから自分が始まった」
2016年12月25日 10:00

[映画.com ニュース] 「雲の屑」(2015)で第27回東京学生映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞した中村祐太郎監督の長編劇映画「太陽を掴め」が12月24日、東京・テアトル新宿で封切られた。中村監督をはじめ、主演の吉村界人、共演の浅香航大、岸井ゆきのが舞台挨拶を行った。
映画は、音楽を題材にした青春群像劇。元子役で現在はミュージシャンとして人気を集めつつあるヤット(吉村)、彼の写真を撮るフォトグラファーのタクマ(浅香)、タクマの元恋人ユミカ(岸井)を中心に、歯がゆさを感じながらも日々を生きる都会の若者たちを描く。
本作で長編劇映画デビューを果たした中村監督は、開口一番「皆さん、今日はありがとうございます! メリークリスマス! イエーイ!」と大声で挨拶し、公開の喜びを爆発させる。そして「青臭い、お尻が青い青春映画が、今日幕を開いて、これからロングランを目指して頑張っていきます!」と熱弁をふるう。だが、隣の浅香が「はっきり言って、クリスマスに見る映画じゃないです(笑)。『君の名は。』とかを見に行った方が気持ちよく過ごせる」と自虐を交えてアピールすると、すぐさま「『この世界の片隅に』とか!」と便乗し、場内の笑いを誘った。
本作に対して熱い思いを抱えているのは、中村監督だけではない。企画段階から参加した吉村は、「俳優をやっていくうえで、本作は今後どのような位置づけの作品になっていくか?」という質問に対し、「これからいろんな映画を見ると思う。広い世界を見て、10年ぶりにDVDをつけてみたら、『こんなんだっけ?』って笑っちゃうかもしれないが、すごく苦労したから、20年後も30年後も色あせないと思う」としみじみと語り、「ここから自分が始まったのかなというくらい思い入れがあります」と胸を張った。
一方の浅香は、「ヤットが情熱に任せて生きる姿を見て、自分もそうでありたいと思った。腐った大人になりたくないなという気持ちを抱いたから、10年後、20年後に見返した時に、若い頃の熱い気持ちを忘れずに、真っすぐやれているのかと問いただすような作品になったらいいな」と告白。岸井も、「10年後、20年後に見返した時に、あの頃は良かったなって思わないようにしたい」と明かし、「振り返った時に、『あれもあった。これもあった。良かったな』というなかに、『太陽を掴め』が入っていてほしい」と真っすぐな眼差(まなざ)しで語った。
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