森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」アニメ映画化!星野源主演&「四畳半神話大系」スタッフ再結集
2016年12月15日 05:00
[映画.com ニュース] 森見登美彦氏のベストセラー小説「夜は短し歩けよ乙女」がアニメ映画化され、2017年4月7日から全国公開されることがわかった。俳優、シンガーソングライター、文筆家と多彩に活躍する星野源が主人公の声を務め、スタッフは監督の湯浅政明を筆頭に、脚本を上田誠(ヨーロッパ企画)、キャラクター原案を中村佑介、主題歌を「ASIAN KUNG-FU GENERATION」が担当し、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した森見氏原作のテレビアニメ「四畳半神話大系」と同じ顔ぶれが結集する。
第20回山本周五郎賞、2007年本屋大賞2位に輝いた原作小説「夜は短し歩けよ乙女」は、京都が舞台のファンタジックな青春恋愛物語。主人公“先輩”は、クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せ、「なるべく彼女の目にとまる」ための「ナカメ作戦」を実行するが、なかなか進展させられない。2人の恋模様を、個性豊かな仲間たちが巻き起こす珍事件とともに描き出す。
星野は、声優として単独主演するのは本作が初めて。「湯浅政明監督からある日、手紙が送られてきました。お会いしたこともないのになぜ?と思いながら封を開けると『星野源さんに主人公を演じていただけたら、絶対に面白い作品になります』と直筆にてオファーの言葉がありました」とラブコールを受けたことを明かす。そのうえで、「映画『マインド・ゲーム』を見た12年前のあの日から人知れず湯浅監督作品を敬愛していた私は、お断りする選択肢が浮かびませんでした。“先輩”役、とても楽しみです」と喜びを語った。
一方、湯浅監督は「『四畳半神話大系』のスタッフが再び集結して張り切って製作いたしました! 映画はタイトル通り、乙女が一晩歩き続けながら進行します! 森見先生が構想しながら使わなかったアイデアも実現! 以前読んだ時は気づかなかった、思わぬキャラクターの関係も読み解きました!」とコメント。著作の映画化はこれが初めてとなる森見氏は、「湯浅監督をはじめ関係各位のご尽力に深く感謝しつつ、『黒髪の乙女』と銀幕で出会える日を楽しみにしております」と期待を寄せている。
さらに、原作小説の表紙デザインも手がけたことで知られる、キャラクター原案の中村によるキービジュアルも完成。京都の美しい風景をバックに、“黒髪の乙女”の横顔や、上半身を縛られた“先輩”が描かれた、にぎやかなビジュアルに仕上がっている。