「MERU」監督ジミー・チン、標高6250mの絶壁での撮影も「僕にとっては自然」と豪語
2016年12月9日 17:00

[映画.com ニュース] 第31回サンダンス映画祭(2015)で観客賞を受賞した「MERU メルー」のメガホンをとった山岳カメラマン、ジミー・チンが来日し12月8日、東京・新宿ピカデリーで行われた本作のジャパンプレミアに参加した。
「ナショナル・ジオグラフィック」誌で活躍するチンと2人の仲間が、“世界一の壁”と呼ばれるヒマラヤ・メルー峰シャークスフィンの登頂をなしとげるまでの一部始終を自ら撮影。雪崩に巻き込まれたり、頭に大けがを負うなど命の危険に見舞われながら標高約6250メートルを制覇しようと奮闘した挑戦の日々が、生々しく切り取られている。
チンは、本作の製作を志した理由を「山を登る気持ちを少しでも一般の方が分かるようにシェアしたかったんだ」と明かす。劇中でも、いかなるピンチにも屈せず挑戦し続けるさまが描かれているが「若いころは、7年間車の中で暮らして山から山へ渡っていた。それくらい人生をかけていたんだ」と壮絶なエピソードも飛び出した。
メルーに4度挑戦したという登山家の馬目弘仁氏も駆けつけ、作品を見た感想を「私の登り残した思いを彼が達成してくれた」と登山家ならではの言葉で語った。ただでさえ負荷のかかる登山だが、チンは機材も背負って登頂。「僕はカメラすら持って行かなかったからすごい」と馬目氏がたたえると、チンは「15年間カメラを持って山を登っているから、僕にとっては自然なこと」と豪語して場を沸かせた。
とはいえ、映画製作には「山を登ることと映画を作ること、どっちが大変だったかわからない」(チン)と苦笑する。サンダンス映画祭での受賞時を振り返り「メルーに登頂したのと同じくらいの喜びがあった。実は、本作は(上映にこぎつけるまでに)3回編集したんだ。1回目、2回目と映画祭側に却下されて、3度目の正直でチャレンジしたからうれしかったよ」と顔をほころばせた。なお、イベントの最後には両者と親交のある花谷泰広氏、平山ユージ氏という日本を代表するクライマーも登場し、チンを祝福した。
「MERU メルー」は、12月31日から全国公開。
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