佐藤健&土屋太鳳W主演!奇跡の実話「8年越しの花嫁」を映画化
2016年12月7日 05:00
[映画.com ニュース] 俳優の佐藤健と女優の土屋太鳳が、瀬々敬久監督の最新作「8年越しの花嫁」でダブル主演を果たすことがわかった。ふたりの共演は、「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」以来3年ぶりで、カップル役は初となる。
今作は、あるカップルに起きた実話を映画化するもの。モデルになったのは、岡山在住の中原尚志さん、麻衣さん夫婦。結婚式を3カ月後に控えた06年末、麻衣さんは発症率が300万人に1人という難病「抗NMDA受容体脳炎」と診断されてしまう。長い昏睡状態が続くなか、尚志さんは諦めずに回復を祈り続ける。その願いが届いたのか、麻衣さんは徐々に意識を取り戻すが、記憶障害により尚志さんの記憶を消失。大きなショックを受けながら、それでも麻衣さんのもとへ通い続ける尚志さん。そして8年後、ついに2人に奇跡が訪れる。
2014年12月に挙式した2人の様子は、結婚式場の運営会社が撮影。その映像が15年2月に「8年越しの結婚式」としてYouTubeに投稿されると、瞬く間に口コミで広がり、多くの人々の話題になったことは記憶に新しい。15年に7月に書籍化された「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」は、今作の原作となる。
西澤尚志役に扮する佐藤は、実際に映像を見た時のことを鮮明に覚えているそうで「もちろん尚志さんと麻衣さんの8年間は、あの映像には収まりきらないほど壮絶で、しかしその中に、普通の人の一生分全部を足しても届かないほどの大きな、大きな愛があったのだと感じました。現実にこんな人生が有り得るのかと、心が震えた」という。だからこそ、「おふたりのことをちゃんと見守り続けてくれていた神様と、この作品との出合い、そしてこんなにも眩い生き方を僕たちに見せてくれた尚志さん、麻衣さん、おふたりのご家族の皆様に心から感謝して、そして敬意を込めて、全身全霊を捧げ撮影に臨みます」と全力疾走を誓った。
一方、中原麻衣役の土屋は「中原尚志さん・麻衣さんご夫妻、そして支えてこられた方々へ。おふたりの純粋な愛を伝えてくださって、本当にありがとうございます。心からの感謝とともに、大切な記憶に真摯に向き合い、その日々を生きたいと思います」と2人にメッセージを寄せている。さらに、佐藤に対しても「佐藤健さんへ。魂を削り役を生きる背中は、常に私の目標です。全力で、ぶつかります」と宣言した。
17年1月にクランクインを控える瀬々監督は、「真実の物語に敬虔な心を忘れることなく、そして臆することなく、果敢に挑戦していきたいと思っています」と意欲満々。そして、「知性と運動神経を兼ね備えた唯一無二の若手俳優だとずっと思ってきた佐藤健さん、一本ちゃんと線の通った純粋さを持っておられる土屋太鳳さん、ふたりとともに走っていけたらと思っています」と撮影を心待ちにしている様子だ。
「8年越しの花嫁」は、2017年冬に全国で公開。
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