増田璃子、和歌山弁克服の初主演「ちょき」東京公開に笑顔「自信持って迎えられた」
2016年12月3日 21:30
金井監督の12年の短編「転校生」に続き主役に抜てきされた増田は、全盲の少女という難役で、オールロケを行った和歌山弁にも挑戦。11月19日に和歌山で先行公開され、「和歌山弁が和歌山の人にどう映るか不安だったけれど、(尾花正啓)和歌山市長に太鼓判を押してもらったので、今日は自信を持って初日を迎えられました」と笑顔をはじけさせた。
吉沢は、少女に淡い思いを寄せていく美容師役。「監督がけっこう任せてくれる方で、美容師の講習もクランインの3日前だった。心配だったから、2週間くらい前から知り合いの美容師と理容師に教えてもらって、何回か指も切った。3人の女優さんの髪を切ったから、やっておいて良かった」と安どの表情を浮かべた。
金井監督の“全権委任”は随所に発揮されたようで、吉沢はさらに「2人で遊園地に行くシーンは、台本にセリフがなくト書きだけだった。使われないだろうと思って適当にしゃべっていたら、丸々使われていた。勇気のある決断をされたと思う」とジョーク交じりに称賛。金井監督は、「現場ではアフレコでやると言ったけれど、『3年B組金八先生』の卒業式のシーンは台本に『武田鉄矢さん、お願いします』って書いてあるので」と説明したが、吉沢がすかさず「お願いしますとは書いていなかったですよ」とツッコんだ。
初共演だった2人の互いの印象については、吉沢が「年の離れた恋愛なので最初は緊張したけれど、グーッと見られると吸い込まれるような目をした人で役にピッタリ。微妙な距離感があって良かった」と評価。対する増田は、「最初は男前だと思っていて、撮影が進んでいくうちに紳士的で愛妻家でいい人だなと思った」と賛辞のオンパレードで、吉沢も照れることしきりだった。
そして、増田が「私の代表作にしたいし、この映画の素晴らしさをいろいろな人に知ってもらいたい気持ちが一番強い」と強調。吉沢も、「今年出合った中で、一番心が温かになった映画。口コミで広がっていってほしい」と訴えていた。
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