韓国、大統領スキャンダルのあおりで映画業界に打撃
2016年12月1日 06:00
[映画.com ニュース] パク・クネ大統領をめぐるスキャンダルに揺れる韓国で、毎週行われる大規模な抗議活動の影響により映画業界が打撃を受けていると、米ハリウッド・レポーター誌が報じた。
韓国映画振興委員会KOIFCが運営するサイトKoBizのデータベースによれば、韓国全土の11月の興行収入は暫定8360万ドル(約94億円)。10月の月間興収1億2000万ドル(約135億円)に比べ、30.3パーセントの減少となる。昨年11月の月間興収と比較しても17.9パーセント下回る見込みだ。例年、11月の月間興収は10月のそれを上回るという。
パク大統領の長年の知人や側近による機密漏えいや職権乱用をめぐる一連の事件を受け、首都ソウルでは5週連続で大規模デモが行われた。11月12日には100万人以上が詰めかけ、26日には群衆の数は130万人に膨れ上がったと報じられている。平時なら週の中でもっとも動員が見込める土曜日にデモが行われ、映画館から客足が遠のいているようだ。