早見優、ジュリアン・ムーア演じる不屈のヒロインに「働く女性として共感」
2016年11月19日 12:30

[映画.com ニュース] オスカー女優ジュリアン・ムーアと「JUNO ジュノ」「インセプション」のエレン・ペイジが共演し、第80回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した実話を劇映画化した「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」のトークショー付き試写会が11月18日、都内で行われ、歌手の早見優とライフネット生命の岩瀬大輔社長が作品の魅力を語った。
ベテラン刑事ローレル(ムーア)は、パートナーのステイシー(ペイジ)と幸せな日々を送っていたがある日、ローレルはガンで余命半年と宣告されてしまう。ローレルは思い出の詰まった家をステイシーに残そうとするが、同性のパートナー同士では相続が認められず、2人は体制を変えていこうと奮闘する。やがてその運動は人々の心を打ち、支援の輪は全米へと広がっていく。
早見は貧困や格差、環境問題を解決するために国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」の応援ソングを歌うなど、“わけ隔てない世界”の実現に尽力している。本作の感想を「(泣くのではと)ティッシュをたくさん用意していましたが、笑うシーンや勇気づけられるシーンがすごく多かった。自分のことだけでなく、社会や世界を変えられるのではと意識が変わった瞬間が映画の山場だと思う」と評した。お気に入りのシーンとして「仕事をしている女性として、ローレルが同僚に『あなたはストレート(異性愛者)で白人男性でしょう。私のように(男社会で)戦う立場じゃないからわからない』というシーンに共感しました」と語った。
ライフネット生命は、2015年に渋谷区で同性婚を認める条例が成立したことを受け、同姓パートナーを死亡保険金の受取人として新たに対象にするなど、支援にいち早く動いた。岩瀬氏は「前例がなかった」と当時の苦労を回想しつつ「“新しい家族の形”を選ばれた方々が、同等の権利を得られるという当たり前のことをしただけ」と謙虚な姿勢を見せた。作品については「2人の愛情がベースにありつつ、仲間たちが重い腰を上げていく様子を描いている。動くことで世の中は変わる。ラブストーリーでもあるし、社会を変えていった1人の女性の話として共感しました」と刺激を受けたと語った。
「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」は、マイケル・シャノンとスティーブ・カレルといった実力派が脇を固める。11月26日から全国公開。
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