記憶&知識喪失「インフェルノ」のラングドン教授はシリーズ最弱?特別映像公開
2016年10月19日 12:00

[映画.com ニュース] ロン・ハワード監督とトム・ハンクスがタッグを組んだ「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第3作「インフェルノ」の特別映像が、公開された。本作での主人公ラングドン(ハンクス)について、監督とキャストが解説している。
美術品に隠された壮大なミステリーがシリーズの大きな魅力だが、本作のモチーフは、詩人ダンテの叙事詩「神曲」地獄篇(インフェルノ)と、同作に着想を得たサンドロ・ボッティチェッリの絵画「地獄の見取り図」。ハーバード大学の宗教象徴学教授ラングドンが、増えすぎた人類の未来を憂慮した億万長者ゾブリスト(ベン・フォスター)のウイルスによる人類殺害計画を食い止めるべく、計画実行が48時間後と迫るなか伊フィレンツェほか各地をめぐり謎解きに奔走する。「博士と彼女のセオリー」や「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(12月16日公開)のフェリシティ・ジョーンズが、ラングドンと行動を共にする女医シエナに扮する。
主人公ラングドンは、美術史をはじめとするさまざまな知識に加え、人並み外れた推理力も持ち合わせているほか、本作ではこれまで以上に体を張ったアクションも披露。だが一方、閉所恐怖症という弱点にも悩まされている。本シリーズで人間味あるヒーロー像を打ち立てたハンクスは「芸術、歴史、建築、地政学、文化……あらゆる知識を持っている。インディ・ジョーンズと(シャーロック・)ホームズを足して2で割ったような感じだ」とラングドンのキャラクターを評している。一方、ハワード監督は「ラングドンは天才だ。大学の教授だが、映像記憶(目で見たものをそのまま映像のように記憶する)という能力がある」と強みを挙げる。
本作ではラングドンがある事件に巻き込まれて記憶を失い、知識、推理力、映像記憶といった本来備わっていた能力を存分に発揮できないままシリーズ最大規模の「人類の半数を死滅させる」計画阻止に挑まなければならなくなる。ハワード監督は「自分のある能力を認めざるを得なくなる。ラングドンのイメージとはかけ離れた能力だ」と意味深なコメントで、ラングドンのイメージが一新される可能性を示唆している。
本編映像も収められており、冒頭、頭にけがを負ってフィレンツェの病院で目覚めたラングドンを、拳銃を持った女殺し屋が襲撃するスリリングなシーンや、中世ヨーロッパを思わせる町が炎に包まれるラングドンの脳内イメージが挿入され、ラングドンが「何も思い出せない。また幻覚が……」と苦もんの表情を浮かべるという、これまでとはひと味違った弱々しい姿をさらしている。
「インフェルノ」は、10月28日から日米同時公開。
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