黄川田将也「函館珈琲」想定外の満席スタートに感慨「ちょっと泣きそう」
2016年9月24日 16:00

[映画.com ニュース] 俳優の黄川田将也、女優の片岡礼子らが9月24日、映画「函館珈琲」が封切られた東京・渋谷ユーロスペースで初日舞台挨拶を行った。主演の黄川田は、満席のスタートに「短い期間での大変なロケだったけれど、毎日ちょっとした奇跡が起きた。その奇跡がまだ残っていたんだと思うとうれしい。こんな感じ(満席)は想像していなかったので、ちょっと泣きそう」と感無量の面持ちで話した。
2013年の「函館港イルミナシオン映画祭」のシナリオ大賞で函館市長賞を受賞した脚本の映画化で、函館の洋館風アパートで暮らす人々の心模様を切り取る群像劇。撮影から約1年を経ての公開となり、苦悩する小説家役の黄川田は「やっとオギャアと産声を上げたので、これから各地で成長してくれると思う。見てくれた皆さんの心にそっと寄り添えるような作品になれば」と訴えた。
装飾ガラス職人を目指す女性を演じた片岡は、「私は映画とコーヒーが好きで、函館にしかないコーヒーが現場にもあって飲み明け暮れる毎日でした。函館の満喫度合いでは、かなりのものがあります」と満足げ。空き時間に片岡と街を散歩したという夏樹陽子は、「ちょっとの時間でも楽しめる街。画面に自分を置いてみるのも見方のひとつ」と函館の魅力を語った。
札幌生まれで、映画初出演となった元「wyolica」のボーカルのAzumiも「道民として、やらなあかんやろと思い2秒で返事をした。これからが私の俳優としてのスタート。素晴らしい映画に携われて光栄」と声を詰まらせた。ドイツ人の父と函館生まれの母を持つ中島トニーは、ドイツ在住の母を招待し「おかあちゃん、ありがとう」と歓喜の雄叫びを上げた。
同映画祭に3度参加した縁でメガホンをとった西尾孔志監督は、「ひたすら頑固にこだわってみたが、それが何か編集段階でも分からなかった。でも、完成した作品を見て、自分の傷跡は残せたと思う」と自信のほどをのぞかせていた。
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