渡辺謙、李相日監督の手を取りガッツポーズ! 綾野剛&妻夫木聡の熱い抱擁も
2016年9月14日 20:07

[映画.com ニュース] 日本映画界を代表するオールスターキャストが結集し、吉田修一氏の問題作を実写映画化した「怒り」のジャパンプレミアが9月14日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の渡辺謙をはじめ共演の森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、李相日監督が舞台挨拶に立った。
「怒」という血文字が残された未解決殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄に犯人と似た男が現れ、関わる人々の“信じる心”にゆがみを与えていくさまを描く。登壇陣は、各パートを担った2人ずつが舞台の左右から登場。東京編でカップルを演じた綾野と妻夫木が熱い抱擁をかわせば、主演の渡辺とメガホンをとった李監督は手を取り合いガッツポーズを見せ、約4000人の観客を沸かせた。
17日の公開に向け、登壇陣は一様に万感のコメントを寄せる。千葉の漁港で働く洋平に息吹を注いだ渡辺は、「いよいよです」と表情を引き締め、「前作『許されざる者』でもご一緒したんですが、本当に李監督は進化した。こんなにも優しい男になったのかと。自分の出ている映画で泣くのもおかしいんですが、ぼうだの涙でした」と振り返った。
綾野は、役作りのため共同生活を送った妻夫木と視線を合わせ、満面の笑み。「(自身が演じた)直人が存在できたのは妻夫木さんのおかげですし、妻夫木さんとの生活は愛おしい時間でした」と信頼感をにじませると、妻夫木も「剛がいたからこそ優馬でいることが出来た」と応じる。そして、「今作を見終わった後に立てなかった。僕たちがなんとなく生きるなかで、スルーしていることがあるけど、もっと受け止めるべきものがあるということを教えてくれる。自分にとって一番大事な人と見に来て欲しいです。本当の意味を知ることになると思います」と目を細めていた。
今作は9月10日(現地時間)に第41回トロント国際映画祭でプレミア上映され、渡辺、宮崎、李監督が現地入り。渡辺は「お客さんのフォーカスがスクリーンにしぼられ、1400人ほどの観客の息が低くなり、ひとつになる感覚があった。映画はユニバーサルだと感じました」と感無量で、李監督も「序盤はここで笑うのか、という生の反応を見られましたが、進むにつれて観客の頭が画面に向かいまっすぐになる。環境は違えど伝わる感情はひとつなんだと思いました」と手応えを明かした。
そして最後に、渡辺は「李監督はあまりにも大変すぎて、3年に1度しか撮れないんですよ。オリンピックより1年短いのですが。その3年に1度の思いを僕たちは受け止め、身を削るように演じ、のたうち回ってこの作品を作りました」といい、「李監督は日本映画界の宝です」と称賛していた。「怒り」は9月17日から全国で公開。
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