「GANTZ:O」ベネチア映画祭でお披露目、川村泰監督がCG映像をPR
2016年9月12日 12:00

[映画.com ニュース]べネチア映画祭も終盤を迎えた9月8日、アウト・オブ・コンぺティション部門で日本から参加したフルCGアニメーション、「GANTZ:O」が披露され、日本のアニメに詳しいイタリアの若い観客層の人気を集めた。日本から駆けつけた川村泰監督は感極まった様子で、会場の暖かい拍手を浴びた。「エクスマキナ」のCGディレクターとしても知られる川村監督は、本作が長編デビュー作。記者会見では得意分野のCGについてコメントし、「妖怪やモンスターなど、日本ならではのテイストに富んだ、世界に通用するCGができたと思う」と胸を張った。また、「女性の観客にも楽しんでもらえるように、女性のキャラクターの存在感も強めました」とコメント。
もっとも、海外の批評家からは「ドラマ部分が弱い」「ビデオゲームのよう」との指摘が多く聞かれた。会場に観に来たイタリアの映画学校の生徒だという20歳と21歳の若者ふたりに感想を求めたところ、「とくにこの原作に詳しいわけではないけれど、一般的に日本のアニメは大好き」と前置きした上で、「CGのクオリティは素晴らしいと思う。でもドラマはちょっと単純だ」と同意見。点数をつけるなら、それぞれ65点と75点と、なかなか厳しい意見だった。
同部門で人気を集めたのは、「アポカリプト」以来10年ぶりとなるメル・ギブソン監督作「Hacksaw Ridge」。どんな状況でも人殺しには反対すると、銃を携帯するのを拒み、第二次世界大戦の沖縄の日米対戦で、たったーひとり丸腰のまま多くの同胞を救った米兵士の実話を映画化した。ヒューマニティ溢れる“ふつうのヒーロー”をアンドリュー・ガーフィールドが力強く演じ、激しいバトル・シーンとキャラクターのドラマ部分が巧みに融合した、見応えのある作品となった。
さらにテレビシリーズのパイロットとして制作されたパオロ・ソレンティーノの「The Young Pope」も、イタリアの批評家はもとより多くのプレスから支持を得た。ジュード・ロウ扮する若きローマ法王のラジカルな姿勢をウィットたっぷりに描写。音楽をスパイスにスローモーションを多用する、この監督トレードマークのスタイルは変わらず、「イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男」をさらにコメディにしたような作風に、会場にはたびたび笑いが起こった。(佐藤久理子)
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