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天海祐希、モントリオールで拍手喝さい鳴り止まず「とても嬉しかった」

2016年9月5日 13:30

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遊川和彦監督と天海祐希
遊川和彦監督と天海祐希

[映画.com ニュース] 気鋭の脚本家・遊川和彦の初監督作で、阿部寛天海祐希が夫婦役を演じる「恋妻家宮本 KOISAIKA MIYAMOTO」が9月3日(現地時間)、カナダで開催中の第40回モントリオール世界映画祭ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門でワールドプレミア上映され、天海と遊川監督が会場となったシネマ・インペリアルで舞台挨拶を行った。

60歳にして新人監督となった遊川監督の意欲作は、夫婦のコミカルなシーンで笑いが起こり、心温まるシーンですすり泣く声が聞こえるなど、絶えず観客を物語に引き込んだ。エンドロールが流れ始めると拍手喝さいと歓声が5分以上続き、観客とともに鑑賞していた遊川監督と天海は惜しまれながら会場を後にした。

狗神 INUGAMI」以来、15年ぶりの海外映画祭参加となった天海は「役者が演じる登場人物の心が変わった瞬間にみなさん笑っていて、共感して笑ってくれているんだと感じました。世界で初めて見る方々の生の声が聞けて、とても嬉しかったです」と手ごたえを述べた。

遊川監督もこの好反応に「海外の方も共感していただけていたようで、良かった」と胸をなで下ろし、「女性が優しいからこそこの世の中は成り立っていると思います。女性の優しさと強さが支えていて、男性はそれに気づくことができるか、それに気づいて愛を表現できるか、というのがこの物語です」と今作のテーマを語っていた。

恋妻家宮本 KOISAIKA MIYAMOTO」は、重松清氏の小説「ファミレス」を、遊川監督が大胆に脚色。子どもが独り立ちした後、熟年夫婦がどのように向き合っていくのかをコミカルかつハートフルに描いた。2017年1月28日から全国公開。第40回モントリオール世界映画祭は9月5日まで開催。

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