間宮祥太朗、吹き替え初挑戦を経て声優業に意欲
2016年8月30日 17:00
[映画.com ニュース] ロシアの文豪トルストイの歴史小説を原作とした海外ドラマ「戦争と平和」の試写会が8月30日、東京・渋谷のNHKで行われ、吹き替え声優を務めた間宮祥太朗が出席した。
同名原作は、帝政ロシアを舞台に5つの貴族の興亡を描く大河群像小説。過去に何度も映像化されており、本家ロシアのセルゲイ・ボンダルチュク監督による「戦争と平和(1966)」のほか、キング・ビダー監督のハリウッド版「戦争と平和(1956)」では、オードリー・ヘプバーンがヒロインのナターシャを演じた。英BBC局が2年半をかけて制作し、今年1月に同局で放送された本作は、主人公ピエールをポール・ダノ、ナターシャをリリー・ジェームズが担当。吹き替えキャストの間宮は、ジェームズ・ノートン扮するもう1人の主人公アンドレイの声を務めた。
声優初挑戦の間宮は、アフレコの感想を聞かれると「収録を始める前に、2時間ほど練習の時間をいただき、吹き替えの世界というものをいちから教えていただいたので入り込みやすかった。素人なりにも、教えていただければやりやすいなと感じた。初めての挑戦ですが、すごく楽しかったです」とニッコリ。さらに「まだ何かをつかみ取った感覚はないが、楽しいなと思った。動き、間などに制約があるなかで、どれだけ表現を豊かにするかということを追求するような作業が多くて、それが新鮮でした」と達成感をにじませ、「収録1日目が終わったあと、気が早いが『これからも声の仕事がきたら嬉しいな』と思った。これからも声を使った仕事に挑戦したい。ぜひ、そういう仕事をください(笑)」と呼びかけ、声優業に意欲を示した。
また俳優業との違いを問われると、「監督に、『間宮くんなりの役への理解がエッセンスとして入ると、作品の新たな側面が見えてくる』と言っていただいた。なので、役者さんが演じられた意図を理解するように努めました。どういう心情の変化で演じられたのか、役者さんの気持ちに寄るように意識しました」と説明。さらに本作の魅力として映像美をあげ、「特に戦闘シーンはBGMも壮大で、描写にリアリティを感じた。痛いんですね」と熱弁。そのうえで「声を演じるにあたって、激しさや緊迫感は表現しながらも、映像を見たときに感じた美しさや気高さを損なってはいけないなと思い、気をつけて演じた」と、自身の作品への解釈を声の演技に反映させたことを明かした。
ドラマ「戦争と平和」は、NHK総合で9月25日から毎週日曜午後11時放送。全8回。
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