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無名脚本家のシナリオにオスカー俳優&スタッフ心酔 A・エゴヤン監督作が10月公開

2016年8月18日 17:00

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ナチスに家族を奪われた老人の復讐劇
ナチスに家族を奪われた老人の復讐劇
(C)2014, Remember Productions Inc.

[映画.com ニュース] 第72回ベネチア国際映画祭に出品されたアトム・エゴヤン監督作「REMEMBER」が、「手紙は憶えている」の邦題で、10月28日から全国公開されることが決定した。無名の新人脚本家ベンジャミン・オーガストが書き上げたシナリオに、米アカデミー賞を受賞した名優・スタッフたちが心奪われ参加を決断した今作。第二次世界大戦やホロコーストを題材にした作品は数多くあるが、これまでとは一線を画すアプローチの物語が繰り広げられる。

90歳のゼヴは、最愛の妻ルースが死んだことすらも覚えていられないほど、もの忘れがひどくなっていた。ある日、ゼヴは友人のマックスから手紙を託される。「覚えているか? ルース亡き後、誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい」。2人はアウシュビッツ強制収容所の生存者で、家族をナチスの兵士に殺されていた。

その兵士は身分を“ルディ・コランダー”と偽り、今もどこかで生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれており、ゼヴは不自由なマックスに代わり、たった1人での復讐を決意。託された手紙と薄れゆく記憶を頼りに旅立ったゼヴは、人生を覆すほどの衝撃の真実にたどり着く。

メガホンをとるのは、「スウィート ヒアアフター」で第50回カンヌ映画祭のパルムドールに輝いた名匠エゴヤン監督。主人公ゼヴ役を「人生はビギナーズ」での演技が評価され、アカデミー賞史上最高齢で助演男優賞を受賞したクリストファー・プラマーが演じ、「エド・ウッド」のオスカー俳優マーティン・ランドーブルーノ・ガンツヘンリー・ツェーニーらが結集した。

さらに、ポスタービジュアルも披露。容疑者の居場所をピンで示した地図を背景に、ゼヴが手紙を持ちたたずむ姿を切り取った。ナチスに家族を殺された年老いた男の、復讐心の行方とヒューマンサスペンスに期待が高まる仕上がりだ。「手紙は憶えている」は、10月28日から東京・TOHOシネマズ シャンテほかで公開。

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