第72回ベネチア国際映画祭のラインナップ発表

写真：FameFlynet UK/アフロ

［映画.com ニュース］　9月2～12日にイタリアで開催される第72回ベネチア国際映画祭のラインナップが、7月29日（現地時間）に発表された。

コンペティション部門は米国とイタリアの作品を中心に、オスカー俳優エディ・レッドメインが歴史上初の性転換者と言われるデンマーク人男性を演じた「The Danish Girl」や、イタリアのマルコ・ベロッキオ監督、ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督ら巨匠たちの新作が選出された。

日本作品はラインナップ入りを果たせなかったが、日本で撮影が行われたクリステン・スチュワート＆ニコラス・ホルト共演作「Equals」（ドレイク・ドレマス監督）、日系米国人のキャリー・ジョージ・フクナガ監督の「Beasts of No Nation」が出品される。

アウト・オブ・コンペティションでは、オープニング作品のバルタザール・コルマウクル監督作「エベレスト3D」と、クロージング作品「Mr. Six」（中国）のほか、ジョニー・デップとベネディクト・カンバーバッチが共演する「ブラック・マス（原題）」（スコット・クーパー監督）、マーティン・スコセッシ監督×ロバート・デ・ニーロ×レオナルド・ディカプリオ×ブラッド・ピットの豪華コラボが実現した短編「The Audition」などが上映される予定だ。

最高賞・金獅子賞の選考にあたるコンペティション部門審査員団には、国際色豊かな顔ぶれがそろう。メキシコのアルフォンソ・キュアロン監督が審査員長に就任し、米女優エリザベス・バンクス、ドイツ女優ダイアン・クルーガーとハリウッドで活躍するメンバーのほか、ポーランドのパベウ・パブリコフスキ監督、台湾のホウ・シャオシェン監督、イタリアのフランチェスコ・ムンズィ監督、イギリスのリン・ラムジー監督、フランスの監督兼脚本家エマニュエル・カレール、トルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督と世界の映画祭で高い評価を得てきた監督が名を連ねる。

コンペティション部門のラインナップは以下の通り。（作品名はすべて原題。監督名のアルファベット順）

「Abluka （Frenzy）」エミン・アルペール監督（トルコ、フランス、カタール）
「Heart of a Dog」ローリー・アンダーソン監督（米国）
「Sangue del Mio Sangue」マルコ・ベロッキオ監督（イタリア、フランス、スイス）
「Looking for Grace」スー・ブルックス監督（オーストラリア）
「Equals」ドレイク・ドレマス監督（アメリカ）
「Remember」アトム・エゴヤン監督（カナダ、ドイツ）
「Beasts of No Nation」キャリー・ジョージ・フクナガ監督（アメリカ）
「Per amor vostro」ジュゼッペ・M・ガウディノ監督（イタリア、フランス）
「Marguerite」グザビ・ジャノリ監督（フランス、チェコ、ベルギー）
「Rabin, the Last Day」アモス・ギタイ監督（イスラエル、フランス）
「A Bigger Splash」ルカ・グァダニーノ監督（イタリア、フランス）
「The Endless River」オリビエ・エマヌス監督（南アフリカ、フランス）
「The Danish Girl」トム・フーパー監督（イギリス、米国）
「Anomalisa」チャーリー・カウフマン＆デューク・ジョンソン監督（米国）
「Behemoth」チャオ・リャン監督（中国、フランス）
「L'attesa 」ピエロ・メッシーナ監督（イタリア、フランス）
「11 Minut（11 Minutes）」イエジー・スコリモフスキ監督（ポーランド、アイスランド）
「Francofonia」アレクサンドル・ソクーロフ監督（フランス、ドイツ、オランダ）
「El Clan」パブロ・トラペロ監督（アルゼンチン、スペイン）
「Desde alla」ロレンツォ・ビガス監督（ベネズエラ）
「L'hermine」クリスチャン・バンサン監督（フランス）