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オネエ目線で楽しむ「Wの悲劇」 ブルボンヌ「オカマが支えた映画といっても過言じゃない」

2016年8月11日 13:28

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映画ライターのよしひろまさみち氏と女装パフォーマーのブルボンヌ
映画ライターのよしひろまさみち氏と女装パフォーマーのブルボンヌ

[映画.com ニュース]映画ライターのよしひろまさみち氏と女装パフォーマーのブルボンヌが8月10日、東京・角川シネマ新宿で開催中の「角川映画祭」で、薬師丸ひろ子主演作「Wの悲劇」(1984)の上映後にトークショーを行った。2人は、“オネエの聖地”新宿2丁目で絶大な人気を誇る同作の魅力をオネエならではの視点で解説。さらにはブルボンヌが「三田佳子ショー」を繰り広げるなど、新宿2丁目のショーパブさながらの内容で客席を盛り上げた。

夏樹静子氏の同名小説を大胆にアレンジした映画「Wの悲劇」は、劇団の研究生・三田静香(薬師丸ひろ子)が、ベテラン舞台女優・羽鳥翔(三田佳子)と出会ったことから、一大スキャンダルに巻き込まれていく姿を描く。

よしひろ氏は、本作の魅力を「『Wの悲劇』の何がすごいのかというと、あたしたちの心をつかんで離さないこと」ときっぱり。ブルボンヌも「オカマが支えた映画といっても過言じゃない」と身を乗り出して同調する。そして「今こんなに盛り上がれるのって、たぶんあたしたちがずっと見てたからだよ。マツコさんも『女優、女優、女優』って連呼してるし。オネエ的なキャラクターだった藤井隆さんも使っている」と例をあげ、「名ゼリフだらけ。今でもいろんな時に使いたいセリフがいっぱいある」と感心していた。

それだけに、名ゼリフ「女優、女優、女優」が三田のアイデアから生まれたことが明かされると、よしひろ氏は「すごい! 三田さんもオカマだったの!?」と声をあげる。ブルボンヌも「マインドがそうなんじゃない?」と笑っていた。

本作にはオネエを魅了する要素がたくさん詰まっているといい、ついには「『Wの悲劇』が好きな人はみんな半分オカマ!」と宣言した2人。宮藤官九郎監督も本作がお気に入りで、テレビドラマ「あまちゃん」の三田の登場シーンには「領収書、領収書、領収書」というパロディ的なセリフが出てくることが明かされると、よしひろ氏は「クドカンさんも脳内は半分オカマなのね~」と持論を展開し、客席を爆笑させた。

角川映画の40周年を記念した「角川映画祭」は、9月2日まで同館で開催。

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