福士蒼汰、成島出監督と初タッグ!「ちょっと今から仕事やめてくる」映画化に主演
2016年7月29日 05:00

[映画.com ニュース] 人気若手俳優の福士蒼汰が、成島出監督の最新作「ちょっと今から仕事やめてくる」に主演し、主人公のヤマモトを演じることが明らかになった。成島監督と初タッグとなる福士は、「登場人物をリアリティあふれる魅力的なキャラクターに引っ張ってくださるので、安心して成島監督ワールドに浸かりたいと思います」と8月のクランクインを心待ちにしている様子だ。
北川恵海氏の第21回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞を受賞した同名原作は、仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められた青山隆が駅で意識を失い、電車にはねられそうになるのを爽やかな笑顔を見せる謎の男・ヤマモトに救われるところから物語が動き出す。幼なじみだと名乗る命の恩人に関する記憶が全くない隆だが、ヤマモトに出会ってから仕事の成績も上昇気流に。ある日、深刻な表情で墓地行きのバスに乗車するヤマモトを見かけた隆は不審に思い調べてみると、ヤマモトは3年前に自殺していたことがわかる。配給の東宝によれば、映画では原作とは異なるクライマックスが用意されているという。
主演作「曇天に笑う」では初の時代劇映画でアクションに挑んでいる福士は、今作での自らの役どころについて「幽霊のような、また神のような謎の存在でとても魅力的です」と説明。関西弁の習得は難航しているようだが、作品に関して「原作は現代の社会を映していると思いました。自分は会社員ではないので似た環境ではありませんが、忙しく大変だと思うときもあります。そんな時に、ヤマモトのような人がいたら救われるんだろうなと感じました」と明かしている。

ヤマモトと対峙する隆に扮するのは、ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」や「あさが来た」といった話題作に出演を続ける工藤阿須加。今回の抜てきを意気に感じており、「福士さんとの芝居の掛け合いを楽しみながら、日々集中して成島監督の現場に挑みたいと思っています」と意欲をみなぎらせている。また、隆の職場の先輩・五十嵐美紀を黒木華、ヤマモトの過去を知る人物・大場玲子を小池栄子、隆の上司でパワハラ発言を繰り返す山上守を吉田鋼太郎が演じることも発表された。
昨年手がけた「ソロモンの偽証」2部作が高い評価を得た成島監督は福士、工藤とリハーサルを重ねているそうで、「福士くんは、とにかく明るい生粋の大阪人にしか見えません! 工藤くんは、会社勤めをするサラリーマンにしか見えません! と、クランクイン直前に2人にプレッシャーを与えておきます(笑)。でもあまり言いすぎると、本当に2人から撮影中に『ちょっと今から仕事やめてくる』と言われそうなので、ここまでにしておきます」とジョークで先制攻撃。そして、「社会に出て働くことによって、充実した日々を実感できるときもあれば、行き詰って希望を持てなくなってしまうときもあると思います。そんな行き詰ったときにこそ、この映画をご覧頂くことが“新たな一歩を踏み出す一助”になるような作品にしたいと思います」とコメントを寄せた。
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