パリ・オペラ座バレエ団に革新をもたらした男を追ったドキュメンタリー、12月公開
2016年7月10日 08:00

[映画.com ニュース]映画「ブラック・スワン」の振り付けを担当し、主演したナタリー・ポートマンの夫としても知られる仏パリ・オペラ座バレエ団元芸術監督のバンジャマン・ミルピエを追ったドキュメンタリー「ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男」が12月に公開されることが決定。あわせて、練習室にたたずむミルピエの後ろ姿を収めたティザービジュアルがお披露目された。
パリ・オペラ座バレエは、ルイ14世によって創設された世界最古の由緒あるバレエ団。附属のバレエ学校出身のダンサーで構成され、監督もその出身者で占められることが多い。そのため、10代でアメリカに移住し、ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリンシパルとして活躍した外部の人間であるミルピエの起用は、2013年当時、驚きをもって受け止められた。

映画は、ミルピエの芸術監督としての初仕事である「Clear, Loud, Bright, Forward」の完成までの道のりを通して、史上最年少でパリ・オペラ座の芸術監督に大抜擢されたミルピエが、350年以上の歴史と伝統を誇る名門に挑戦的な姿勢で革新をもたらす様子を映し出す。しかし、ミルピエは就任から約1年半で芸術監督を辞任。そこに何があったのか、ミルピエがオペラ座に刻んだ新たな歴史に光を当てる。
ティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレーが共同で監督を務め、ルー・リードやビョークの「メダラ」「拘束のドローイング」に参加したピアニストのニコ・マーリーが音楽、気鋭のファッションデザイナー、イリス・バン・ヘルぺンが衣装を手がけた。また、レオノール・ボーラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーベをはじめとする、総勢24人のバレエダンサーが出演している。
「ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男」は、12月に東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で公開。
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