これが真実!スティーブン・フリアーズ監督、「疑惑のチャンピオン」で“ドーピングの実態”を暴露
2016年6月15日 19:30

[映画.com ニュース] 「クィーン」「あなたを抱きしめる日まで」のスティーブン・フリアーズ監督が、長年にわたるドーピングにより自転車競技界から永久追放を受けている、ロードレース選手ランス・アームストロングの栄光と転落の人生を映画化した「疑惑のチャンピオン」について語った。
1993年にサイクルロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」に初出場したアームストロング(ベン・フォスター)が、がんを克服し、前人未到のツール7冠という偉業を成し遂げた裏で、薬物投与を繰り返し世界をあざむいていたスキャンダラスな実話を赤裸々に描く。
フリアーズ監督は「私はいつも、本作を“略奪映画”だと言っているんだ」と評する。「ランス・アームストロングは突然現れて、ツール・ド・フランスの栄冠を7度も盗み取った。大変な出来事だよ」。映画ではアームストロングがあの手この手で検査をかいくぐろうとするさまが描かれるが「薬物について正確に描くところにこの映画の価値がある。オプラ(・ウィンフリー)は映画を見て『あら、実際はこんなふうにやっていたの?』と言ったんだ。人々は『ドーピング』と『輸血』という言葉の意味をわかっていなかったと思う。我々は、その言葉の意味を提示してみせた」と作品の意義を語った。
同時に、アームストロングを取り巻く複雑な人間模様についても言及する。「スポーツがばく大な金もうけの道具となるとき、多くの人にとって疑問を抱かないことが利益になるのだとわかった。記者と選手は非常に親密になり、(レース期間の)3週間を共に過ごす。そしてレースが始まるとき、彼らは選手の腕を見て誰が不正薬物を使用しているかもわかっていた。他の選手も知っていたはずだよ」。
リサーチを重ね、リアルかつショッキングなドラマを作り上げたが、「アームストロングの行為についてはまったく知らなかったし、運動能力向上薬物についての知識もなかった。だから1から学ばなければならなかったんだ。まず『どうしたらあの過酷さを再現できるだろうか』と思ったよ(笑)。本当に何ひとつ知らなくて恥ずかしいくらいだったが、今ではなんとか話にはついていけるよ」とほほえんだ。
「疑惑のチャンピオン」は、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」のクリス・オダウド、監督としても活躍するギョーム・カネ、「ブラック・スキャンダル」のジェシー・プレモンス、「ホビット」3部作のリー・ペイス、オスカー俳優ダスティン・ホフマンらが脇を固める。7月2日から全国公開。
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