「EXILE」AKIRA、ショートフィルムを撮るなら「無声映画とラブストーリー」
2016年6月2日 19:45

[映画.com ニュース] 米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2016」が6月2日に開幕し、東京・表参道ヒルズでオープニングセレモニーが行われた。主宰者の別所哲也、フェスティバルアンバサダーのLiLiCo、オフィシャルフォトグラファーのレスリー・キー氏をはじめ、ゲストが華々しく登場した。
最優秀企画者に最大1億円の制作費を贈る「avex digital Award」では、「タランティーノを殺せ」という鮮烈なタイトルを打ち出したマリーナ・クナロバ監督が受賞。「EXILE」のAKIRAと「劇団EXILE」の青柳翔がプレゼンターとして登壇し、クナロバ監督にトロフィーを手渡した。「自身がショートフィルムを作るなら?」と問われると、AKIRAは「体全身で表現させていただいているので、チャールズ・チャップリンのような無声映画をやりたい。あとはこういう風ぼうですが、ラブストーリーも」と意欲を見せ、青柳は「家族のなんてことのない日常を切り取った、懐かしさもあり最後は感動できる作品をやってみたいですね」と答えていた。
二次創作の短編小説をショートフィルム化する「ブックショートアワード」では、第1回アワード作品「HANA」に主演する岡本夏美らが出席。芥川龍之介の「鼻」がモチーフで、バストサイズに悩む女子高生役に扮した岡本は「巨乳になるため(胸元に)詰めものを入れました」と明かす。また教師役の上島竜兵とゆってぃが、互いに罵り合いながら接近しキスする“キスネタ”を披露。「初めて生で見た!」と悲鳴を上げる女性陣に対し、上島は「俺に文句言うと、こうなるからな」と鋭い目を向けていた。
また、若手クリエイターの海外進出を後押しする「LEXUS SHORT FILMS WORK SHOP」の講師・是枝裕和監督からは、ビデオメッセージが到着。「海外で勝負できる監督はなかなか育たない。僕も戦っている最中で、四苦八苦、試行錯誤しています。自分が何に悩んでいて、どんなことをすると突破口が開けるのか。自分なりに話し、若手映画監督が世界で活躍できる道を探っていきたい」とコメントを寄せた。
映画祭は18年目を迎え、今回は企業の情報発信としてのショートフィルムに着目した「BRANDED SHORTS」が新設。別所は「コマーシャルでもない、20世紀の100年間でのシネマの歴史とも違う。21世紀の新たな映像の形を皆さんと考えていきたい」と怪気炎をあげた。なお、日本のショートフィルム文化に寄与した作品・人物に贈られる「話題賞」は、安藤サクラが主演した河瀬直美監督作「『SEED』by MIU MIU」が受賞。安藤の父・奥田瑛二と、母・安藤和津がプレゼンターを務めるひと幕もあった。
映画祭は6月26日まで開催。「オフィシャルコンペティション」のグランプリ作品は、アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象となる。部門や上映作品の詳細は、公式HPに掲載されている。
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