プレシディオ、VOD売買支援ヴイナビ開始

動画配信市場が拡大するなか、複雑な権利構造の影響から提供可能な映像作品の情報が行き届かないという声が、作品権利元と配信事業者（プラットフォーム）の双方から挙がっていた。そうした問題を解決すべく、作品の配信情報をV-NAVIに集約し、両者の円滑な取引をサポートする。具体的には、どの作品が、いつから、どの権利元から提供されるのかなどの情報をまとめる。個別課金（TVOD）、月額見放題（SVOD）、無料配信（FVOD）、広告収入型配信（AVOD）など、様々な配信権の保有状況を作品ごとに登録・閲覧・売買することができる。

権利元、配信事業者の双方にとってメリットも大きい。権利元は映画、テレビシリーズ、バラエティなどジャンルを問わず作品情報を登録し、V-NAVIに登録した全配信事業者に情報を提供できる。その結果、これまで膨大な時間を費やしていた個別営業の手間を省き、営業活動のコストや機会損失を飛躍的に減らすことができる。

一方、配信事業者は、登録するだけで多くの作品情報の閲覧・検討・購入を一本化できる。V-NAVIが備える豊富な項目検索を使って、新作・旧作を問わず、いつでも最適な作品を探し出せる。

V-NAVIが提供するサービスの基本利用料は、権利元、配信事業者ともに無料。有料で広告・ビジネスサポート（販売代行から素材調達まで）を受けられるオプションサービスも用意し、効率的な作品売買を支援する。プレシディオはV-NAVIを通じ、権利元と配信事業者の円滑なビジネスをサポートし、動画配信ユーザーが増加することで、映像業界全体の活性化と拡大を目指す考えだ。（文化通信）