目の前で母が父を射殺した過去を持つC・セロン、「ダーク・プレイス」の一家惨殺事件の遺児役とシンクロ
2016年5月28日 07:00

[映画.com ニュース]「ゴーン・ガール」(2014)の原作者ギリアン・フリンの長編小説を映画化した「ダーク・プレイス」で主演を務めたシャーリーズ・セロンが、自身の生い立ちと共通点のある主人公リビーについて語った。
1985年に、アメリカ・カンザス州の田舎町で母親と娘2人が惨殺される一家殺人事件が発生する。唯一生き残った8歳の末っ子リビーが15歳の兄ベンの犯行を証言したため、ベンは終身刑を宣告される。やがて、31歳になったリビー(セロン)のもとに、有名事件の真相を追う“殺人クラブ”から招待状が届いたことをきっかけに、事件の意外な真相が明らかになっていく。ニコラス・ホルトが、「殺人クラブ」を主宰する青年ライルを、クロエ・グレース・モレッツが、犯行当時のベンの恋人ディオンドラをそれぞれ演じる。
リビーは幼くして衝撃的な事件に巻き込まれるが、セロン自身、15歳のときに目の前で母親が父親を射殺したという過去を持つ。「『ダーク・プレイス』は、幼少期のトラウマが子どもにどれだけの影響を与えるかを描いているの。本作の脚本を初めて読んだとき、リビーが体験する悲惨な出来事に自分自身の過去が重なって見えたわ。リビーは家族が惨殺された生き残りの少女だけど、私の場合は、酒におぼれ暴力的だった父から家族を守るために、母が父を目の前で射殺した。私たちにとってそれは正当防衛によるとても不運な出来事だったけれど、どちらも殺人をめぐる悲惨な事件よね」。
本作では事件の真相に迫るミステリーと共に、リビーが過去のトラウマと向き合う姿も描いている。セロンは「過去から逃げることはできない。私も怒りや悲しみの感情に、長い時間をかけて向き合ったわ。だからこそ、今はトラウマに支配されることはない」と力を込める。「スノーホワイト」シリーズや「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(15)など、善玉悪玉問わず“強い女性”を演じてきたが「私は、過去のトラウマが、何らかの形で今の私を作り上げていると思っているの。だからこそ、本作に強くひかれたのよ。どんなにつらい過去も、今につながっていると思っているわ」と力強く語った。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

アマチュア
【殺しはアマチュア、しかし頭脳は最高】スパイ史上最も地味、だが最も予測不能な男が面白すぎた!
提供:ディズニー

HERE 時を越えて
【何だこのすごい映画は!?】まるで動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ラストの多幸感よ…
提供:キノフィルムズ

異常者×異常者×異常者…
【イカれた映画を紹介するぜ!】命令無視の異常者チームが無許可で大暴れ! ぶっ刺さる一作!
提供:KADOKAWA

片思い世界
【広瀬すず×杉咲花×清原果耶】涙腺崩壊、でも、あ~…何も言えない!! とにかく早く観て!!
提供:リトルモア

社畜が観たらすごかった映画
【前代未聞のオール社畜レビュー】「パラサイト」監督による至高エンタメ…果てしなく良かった!
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観よう!【超ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

過激な問題作
【この村の住人は、人間を喰ってる――】狂いに狂った衝撃作。未見の人がうらやましい。
提供:ディズニー

映画館で観ないとぜっっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画が大好きな人へ――
“映画館でオトクに観る裏ワザ”、ご紹介させてください!【知らないと損な神情報】
提供:KDDI