日本映画批評家大賞、アニメ作品賞は「バケモノの子」 新人声優賞に渕上舞&水瀬いのり
2016年5月25日 22:36

[映画.com ニュース]第25回日本映画批評家大賞(アニメーション部門)の授賞式が5月25日、東京・池袋の東京芸術劇場で行われ、受賞した声優、クリエイター陣が出席した。物語の傑出した時代性と、興行収入約58.5億円という記録が評価され、細田守監督の「バケモノの子」が作品賞に選ばれた。
作品賞のトロフィーを受けとった「スタジオ地図」の齋藤優一郎プロデューサーは「栄えある賞をいただけたこと、私たちは本当に幸せです」と破顔。「今、細田監督は新しい映画を作り始めています。ものすごい情熱で新しいモチーフ、テーマ、表現にチャレンジした、子どもと大人が楽しめるアニメにとりかかっています」と明かす。そして最後には、「世界中の子どもたちのために、アニメ映画を作っていきたい」と意欲をみなぎらせ、「そのために『スタジオ地図』は、新しいチャレンジをしていきたい」と表情を引き締めていた。
新人声優賞は、渕上舞と水瀬いのりが受賞。「ガールズ&パンツァー 劇場版」の西住みほ役で輝きを放った渕上は、「役と出合ったのは4年ほど前のこと。仕事でうまくいかないことが多く、声優人生の最後だと思い臨んだ作品でした」と感慨にふけり、「大好きな作品と出合うたびに、あの時、声優をやめなくて良かったと幸せを噛みしめています。1日でも長く、西住みほと過ごしていきたいです」と笑顔をはじけさせる。一方「心が叫びたがってるんだ。」で難役を演じきった水瀬は、「10代ラストの年にとてもむずかしい役を引き当てましたが、乗り越えることができ、たくさんの方に愛される作品になりました」と胸を張り、「私自身もアニメから勇気、元気をもらう毎日。声優やアニメの素晴らしさを伝えられるように、頑張っていきたいと思います」と目を細めていた。
さらに最優秀声優賞は、「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」の小桜エツコと「ドラゴンボールZ 復活の『F』」の中尾隆聖が受賞。ジバニャン役で人々の心をつかんだ小桜は、「ジバニャンからは夢、希望、輝かしいエネルギーを一杯もらっています。『おれっち、ジバニャンに会えてとっても幸せニャン。これからも頑張るニャン!』」と決意新た。壇上に駆けつけたジバニャンたちが、小桜を祝福し場内を和ませるひと幕もあった。シリーズ屈指の人気悪役・フリーザを“復活”させた中尾は、「昔は少しは人間の声をやったんですが、最近はほとんどない(笑)」とジョークを飛ばす。一方で「『F』はフリーザのFと、支えてくださったファンの皆様のF」と感謝し、「声が続く限り、声優をやっていきたい」と衰えぬ情熱をほとばしらせていた。
またこの日、功労賞を贈られた作曲家・渡辺宙明氏のプレゼンターとして、歌手の串田アキラが登場。渡辺氏が作曲した「宇宙刑事ギャバン」OPテーマなどを生披露し、授賞式を盛り上げた。すべての受賞者・作品は、以下のとおり。
※地域振興に貢献したことを評価
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“体験”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス