J・J・エイブラムス、「10 クローバーフィールド・レーン」は“ひそかに進められたプロジェクト”
2016年5月24日 17:00

[映画.com ニュース] 「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015)のJ・J・エイブラムス監督が、自身が製作を手がけた映画「10 クローバーフィールド・レーン」について語った。
突然の衝突事故に見舞われたミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が目を覚ますと、謎の男ハワード(ジョン・グッドマン)の家の地下シェルターの中だった。ミシェルは、「人類は滅亡した」と語るハワードと、自らシェルターの中に逃げてきたというエメット(ジョン・ギャラガー・Jr.)と3人で共同生活を送り始めるが、地下生活のなかで徐々に疑心暗鬼に駆られ、シェルターの外に出ようと画策する。
本作は製作の全てを自身の製作会社バッド・ロボット内で行ったそうで「編集作業だけでなく、視覚効果や追加撮影などポストプロダクション作業を全て社内でやった。だから作品から素朴さが感じられる。そして“ひそかに進められたプロジェクト”という印象を作品に与えてくれた。そのため、本作の公開を発表するだけで、観客を驚かすことが可能になった。バッド・ロボット内で作業したから、情報が外に漏れなかったんだよ」と利点を語る。「スタジオで製作した映画というより、学生映画やインディペンデント映画に近い。着想から撮影、編集、宣伝まで全てここで行ったから、完成した時は関係者全員がある種の誇りを感じていた。何より楽しかったね」。
本作の大きな魅力に謎めいた設定が挙げられるが、エイブラムスは「緊張感があって奇想天外で、空想と現実の間を見ているような感じだ。『自分ならどうする?』と考えさせる。素晴らしい物語だと思った。概要を聞いた時点で主人公の苦境が想像できて、何が起こるのか知りたくなったよ」と絶賛する。「目覚めると監禁されていて、外はとても危険だと聞かされる。でも中も危険だと気づいた時どうするか。この力強いアイデアを基に、本作を発展させた。ダン(・トラクテンバーグ監督)は見事な緊張感を作り上げた。とてもヒッチコック風にね。ショットを変えずに、沈黙と表情だけで表現する自信のある監督にしかできない。音楽と静寂を交互に駆使することで、まずは観客の緊張感を徐々に高めていくんだ」。
同じく製作を手がけた「クローバーフィールド HAKAISHA」(08)との関連性については「(本作は『クローバーフィールド HAKAISHA』と)同じDNAを持っているという考えの下で作られた作品だ。だが、製作を進めるうちに本作はもっと大きなものの一部だと感じた。だから、特別なつながりを持つ作品集の1編だととらえることにしたんだ。あえて『クローバーフィールド2』とせず、世界観を共有したオリジナルの物語とキャラクターを作った。しかし、そのつながりが面白い形で効果をもたらす」と含みを持たせた。
「10 クローバーフィールド・レーン」は、6月17日から全国公開。
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