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リアルな暴力描写が話題 奥田庸介4年ぶりの長編「クズとブスとゲス」7月30日公開

2016年5月19日 17:00

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奥田庸介4年ぶりの長編新作
奥田庸介4年ぶりの長編新作
(C)2015 映画蛮族

[映画.com ニュース]2015年の第16回東京フィルメックスでスペシャル・メンションを授与された奥田庸介が監督、主演を兼ねた映画「クズとブスとゲス」が7月30日公開することが決定し、このほど場面写真と予告編がお披露目された。

奥田監督は24歳にして「東京プレイボーイクラブ」(11)で商業映画デビューを飾ったものの、その後思うように作品を撮れず、日雇い労働に従事したり、夜の世界に身を投じたりしていた。今作は、奥田監督のオリジナル脚本で自身が率いる「映画蛮族」のスタッフと原点である自主制作の現場に立ち戻り、製作資金をクラウドファンディングで集めた4年ぶりの長編新作。

女を拉致監禁し、裸の写真をネタにゆすりで生計を立てるスキンヘッドの男。ヤクの運び屋から足を洗ったものの、ストレート過ぎる性格が災いして過ちを繰り返すリーゼントの男。自己主張が苦手で、流されるがまま生きてきた結果、苦界にはまり込んでしまう女。社会適応力ゼロな彼らが繰り広げる血と暴力と涙の物語をリアルに描く。

主役のスキンヘッドの男を演じた奥田監督は、15キロ減量し、眉を剃り落とし、鼻ピアスという肉体改造を敢行。アクションシーンでは、本番中にビール瓶で自ら頭をカチ割り、12針縫う大ケガで撮影が中断したこともあったそうだ。そんな今作について「この映画を例えるならば、15の夜に行き先も分からぬまま暗い夜の帳の中を盗んだバイクで走り出す代わりに、28の夏に生き方も分からぬまま辛く無意味な人生の途中で怒った奥田が暴れだす、といった感じだと言ったら分かりやすいでしょうか。最早映画とは呼べないぐらい個人的なシロモノなのですが、薄汚く自己正当化しますと、今のこの日本文化の有り様だからこそこんな映画があって良いと思います」と語っている。

クズとブスとゲス」は7月30日から、渋谷ユーロスペース他全国順次公開。

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