ブランシェット×レッドフォード共演「ニュースの真相」8月公開
2016年5月9日 17:00

[映画.com ニュース] ケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォードの共演で、「21世紀最大のメディア不祥事」と呼ばれた騒動の一部始終を当事者の目線で克明に描いた「TRUTH」が、「ニュースの真相」の邦題で8月に公開されることが決定した。
ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた2004年。米国最大のネットワークを誇る放送局CBSの看板番組「60ミニッツII」が、ブッシュの軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを放送し、全米にセンセーションを巻き起こす。しかし、「決定的な新証拠」を保守派のブロガーが「偽造」と断じたことから、ベテランプロデューサーのメアリー・メイプスや、番組のアンカーマンで伝説的なジャーナリスト、ダン・ラザーら番組スタッフをはじめ、放送局は猛烈な批判を浴びせられる。
映画では、メアリー・メイプスの自伝をもとに、ジャーナリストたちの運命を大きく変え、皮肉にもブッシュ再選につながったスクープ報道とその裏に秘められた真相に迫る。非難の的となった主人公たちが信念と矜持を失わず圧倒的に不利な戦いに臨む姿とともに、ジャーナリズムが抱える失敗の恐ろしさを浮き彫りにする。
2度のオスカー受賞を誇るブランシェットが、毅然として不利な戦いに挑む敏腕プロデューサーのメアリーに扮し、世間からの批判を一身に受けても屈することのない清廉なジャーナリスト魂を体現。伝説的なアンカーマン、ダン・ラザー役を名優レッドフォードが演じ、番組取材班のメンバーにはエリザベス・モス、トファー・グレイス、デニス・クエイド、重要な鍵を握る人物にステイシー・キーチが扮した。「ゾディアック」「アメイジング・スパイダーマン」の脚本家ジェームズ・バンダービルトが脚本を手がけ、監督デビューを果たした。
「ニュースの真相」は8月、TOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開。
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