佐藤浩市、撮影中の大盤振る舞い明かす「僕はみんなのウォレット」
2016年5月7日 15:09
[映画.com ニュース] 横山秀夫氏のベストセラー小説を2部作で映画化する「64 ロクヨン 前編」が5月7日、全国324スクリーン(熊本で休館中の5スクリーンを含む)で封切られ、主演の佐藤浩市をはじめ共演の綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、坂口健太郎、瑛太、永瀬正敏、三浦友和、メガホンをとった瀬々敬久監督が、東京・TOHOシネマズ日劇で行われた舞台挨拶に出席した。
先日行われた完成報告会見で「お寿司が食べたい」とリクエストしていた綾野は、榮倉、瑛太とともに「実はもう連れて行ってもらっていた」と失念していたことを告白し、会計は「もちろん浩市さん」とニッコリ。これに佐藤は「僕はみんなのウォレットですので(笑)」と現場での大盤振る舞いを明かしたが、妻役を演じた夏川が「1度もご馳走してもらっていない」と訴えると、「(夏川に)監督から減量指令が出ていたのもあって……。僕はご馳走したい気満々だったんですけれど、本当に撮影は残酷ですね」と大慌てで、会場の笑いを誘っていた。
さらに佐藤は、「我々広報室の4人はしょっちゅう飲んでいたのですが、記者団は入れなかった」と、劇中で対立する瑛太と坂口をチラリ。続けて「記者団は記者団で飲んでいたようですけど」と明かすと、瑛太は「坂口くんと2人でも行きましたけど、2、3時間で2、3言くらいしかしゃべらなかった」と会話のない飲み会エピソードを披露。会場中がどよめくなか、「すごく心地いい時間だった。撮影に全部エネルギーを使い果たしたので」と満足げに語っていた。
一方、永瀬はかつて「箱男」の映画化企画で佐藤と共演だったが、お蔵入りになったことがあるだけに「長年思い続けていた人だったのでとても幸せでした」と真摯な面持ち。三浦は「佐藤浩市という俳優を中心にみんなが回っているという状況でした」と、座長として現場の柱となった佐藤を称えていた。
「64 ロクヨン 前編」は、横山氏の同名小説を実写化したものの前編。元刑事の警察広報官・三上義信(佐藤)が、広報室と記者クラブ、警務部と刑事部の板挟みに苦しみながら、昭和64年に起こった未解決事件「ロクヨン」を模倣した新たな事件に対峙する姿を描いた。