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真木よう子、松田龍平のマドンナに!「ぼくのおじさん」に日系アメリカ人役で出演

2016年5月3日 06:00

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マドンナ役で出演する真木よう子
マドンナ役で出演する真木よう子
(C)1972北杜夫/新潮社 (C)2016「ぼくのおじさん」製作委員会

[映画.com ニュース]女優の真木よう子が、松田龍平主演作「ぼくのおじさん」にマドンナ役で出演していることが明らかになった。ハワイ在住の日系アメリカ人4世・稲葉エリーに扮し、映画では初となる英語での長セリフに挑戦している。

「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞した北杜夫氏の児童文学作品を、「天然コケッコー」「苦役列車」の山下敦弘がメガホンをとり映画化。だらしない“おじさん”(松田)と、甥っ子にあたる小学生・春山雪男(大西利空くん)の日常を、どこか懐かしい昭和の雰囲気で描き出す。

おじさんが見合いの席で一目ぼれする美女という役どころの真木は、「エリーは典型的な“ザ・マドンナ”。これまで経験したことがないほどイメージのはっきりした役柄だった」と分析。山下監督の指示に従い、台本に忠実に演じたそうで、「エリーという女性に自分を近づけていく過程は難しくもありましたが、ハワイ育ちのカラッとした性格の彼女は演じていて楽しかったです」と振り返った。

今作は日本での撮影に加え、約2週間に渡るハワイロケも敢行しており、「ハワイに行く前はとても不安でしたが、最終日には帰りたくなくなってしまうほど満喫できました(笑)」と充実の様子。英語での演技には難儀したようだが、「ハワイの快晴続きの天気はもちろんですが、日本と違って空も広く、ただそこにいるだけで気持ちが朗らかになれました」とコメントを寄せている。

画像2

そんな真木に対し、ドラマ「週刊真木よう子」以来約8年ぶりのタッグとなった山下監督は、「芯があって明るい女性という“陽”の部分だけでなく、ハワイの日系四世であるという揺れ動くアイデンティティの“陰”の両方を真木さんは演じてくれて、僕も掴み取れていない複雑で繊細なエリーを見事に体現し、深みを増してくれました」と称賛。企画・脚本を手がけた須藤泰司プロデューサーも、「エリーは原作にはないキャラクターですが、彼女を通じて原作の大切な部分でもある、太平洋戦争が始まって苦労した日系人の人々、戦争の爪痕の描写を映画に入れようと思いました」と説明し、「彼女の存在によってぼくとおじさんのハワイでの珍道中だけでなく、ドラマとしても楽しめるように、王道のラブストーリーのおじさんのロマンスが生まれたと感じております」と自信をのぞかせている。

甥っ子・雪男の家庭に居候しているおじさんは、万年床に寝転がって漫画ばかり読み、時には雪男をダシに小遣いをせびるダメ大人。そんなある日、おじさんに見合いの話が持ち上がり、目の前に現れた美女・エリーに一目ぼれしてしまう。祖母のコーヒー農園を継ぐためハワイに帰ってしまうエリーに、おじさんはあの手この手でアタックし始める。「ぼくのおじさん」は、11月3日から全国で公開。

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