J・ブローリンがG・クルーニーに闘魂注入!?「ヘイル、シーザー!」本編ビンタ映像公開
2016年4月27日 17:00
[映画.com ニュース] ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、ジョナ・ヒル、スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムら豪華キャストの共演で、1950年代のハリウッドの製作スタジオを舞台にした一大騒動を描く「ヘイル、シーザー!」の本編映像が、このほど公開された。ブローリン演じる“スタジオの何でも屋”エディ・マニックスが、クルーニー扮する大スターのベアード・ウィットロックに往復ビンタを食らわせるシーンを切り取っている。
人気絶頂のスターながら抜けたところのあるウィットロックは、ある人々に感化されて「俺たちは芸術を作っていると勘違いしている」と撮影を拒否するまでに。横柄な態度のウィットロックに怒りが頂点に達したマニックスは、胸ぐらをつかんで椅子から引っ張りあげ、強烈な往復ビンタを食らわせる。
「オールド・ボーイ」(2013)や「ボーダーライン」(15)でドスのきいた演技を披露しているブローリンが「ムショ行きにしてやるぞ。今からセットへ行き、腹の底から出たセリフを言え。それがお前の仕事だ」とすごむさまは迫力満点だが、「オー・ブラザー!」(00)や「バーン・アフター・リーディング」(08)など、メガホンをとったジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督作品の常連俳優ともいえるクルーニーの情けなさ全開の表情やしぐさもあいまり、笑いを誘う内容になっている。また、映像で登場するマニックスの「監督もスタッフも心を込めて仕事をする。映画には価値があり、映画に尽くすのが自分の価値だからだ」というセリフには、コーエン兄弟監督の映画愛が凝縮されていると見て取れる。
「このシーンの撮影が1番楽しかった」と振り返ったブローリンは、「(本作の)リハーサルの予定が入っていたある日、クルーニーはスケジュールに都合がつかずイギリスにいたんだ。ジョエル(・コーエン監督)に、クルーニーから来たメールを見せてもらったのだけど、『リハーサルに参加できなくてごめん。次に会った時には思い切り僕を平手打ちしてもいいから!』と書いてあったんだよ(笑)」と裏話を明かしている。
一方のクルーニーは「コーエン兄弟は、毎回『君にはこのまぬけを演じてもらう』と言って脚本を送ってくるんだ。僕はいつも喜んで引き受けるけれど、(ウィットロックが)こんなに愚かなキャラクターだとは知らなかったよ(笑)。でも、毎回彼らが僕を笑い者にしてくれるのをとても楽しんでいるよ」と語る。また、マニックスとウィットロックの関係について「エディ・マニックスは、すべてのキャラクターの父親的存在であると思う。エディにとっての問題というのは、金持ちでエゴイストな、まるで子どものようなスターたちの面倒を見なければならないということなんだ」と考察している。
「ヘイル、シーザー!」は、映画の撮影中に何者かに誘拐されたウィットロックの行方を追い、マニックスがクセの強いスターたちを巻き込んで調査に繰り出すさまをコミカルに描く。5月13日から全国公開。
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