来日中の「アイヒマン・ショー」プロデューサー、マーティン・フリーマンの起用理由を明かす
2016年4月25日 16:05

[映画.com ニュース] ホロコーストの実態を全世界に報じようと奮闘したテレビマンを描いたイギリス映画「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」(公開中)でプロデューサーを務めたローレンス・ボーウェンが4月24日に来日し、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町でのトークイベントに出席した。「人間性と暴力の本質を問う作品。現代を生きる我々こそが向き合うべきテーマが描かれている」と語った。
1961年、元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンの裁判が開廷。生存者たちによる法廷証言を通して、ナチスによるユダヤ人たちに対する蛮行の数々を明らかにすべく、テレビプロデューサーのミルトン・フルックマン(マーティン・フリーマン)とドキュメンタリー監督レオ・フルヴィッツ(アンソニー・ラパリア)は、世紀の裁判を撮影し世界へ届けるという一大プロジェクトに着手する。「アンコール!!」(2012)のポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督がメガホンをとった。
人気ドラマ「SHERLOCK シャーロック」、マーベル映画「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(4月29日公開)に出演し、フルックマンに扮したフリーマンの起用については、「幸運だった」と満足そうな表情。「まず、脚本の力強さを気に入ってくれたみたいだ。それに今まで、彼が演じてきたどのタイプにもあてはまらない役柄だったことも、オファー快諾の決め手だった」と経緯を振り返った。フリーマンとは10数年来の付き合いがあるといい「当時舞台に立っていた彼を、初めてBBCのドラマに起用したのが私なんだ」と秘話も明かした。
ボーウェンは「人類が忘れるべきではない物語を、テレビマンの視点という新しい切り口で描きたかった。ドキュメンタリーは敷居が高いので、あえて劇映画のスタイルを選んだ」と本作の製作意図を説明。同時に「妻子あるセールスマンだったアイヒマンが、イデオロギーに心酔し、非人道的な行為に手を染めた過程を描くことで、現代に通じる問題を提示したかった」と語った。
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