2015年の世界累計興行収入は史上最高の383億ドル
2016年4月21日 17:30
[映画.com ニュース]ラスベガスで開幕した全米劇場所有者協会(NATO)が主催するコンベンション「シネマコン」のイベントState of Industryで、全米映画協会(MPAA)のクリス・ドッド会長が、北米市場を除いた、2015年の世界市場の興収が272億ドルという新記録を樹立したと発表した。
北米興収も111億ドルと好調で、世界累計興収は史上最高の383億ドルになった。また、NATOのジョン・フィシアン会長によれば、ドル高がなければ400億ドルを突破していた可能性が高いという。
新記録樹立の背景には、「ジュラシック・ワールド」「スター・ウォーズ フォースの覚醒」「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」といった大ヒット映画に加え、中国市場が急成長を続けていることがある。中国の年間興収は新記録の67億8000万ドルで、北米を抜いて世界最大のマーケットになるのは時間の問題とみられている。
また、アメリカでもっとも映画館に熱心に通うのは12歳から17歳の層で、人口比では全体の8%にすぎないが、全米興収の16%を支えている。この若年層は複数回鑑賞するだけでなく、3DやIMAXなどのプレミアム上映を積極的に選んでいるという。