パレスチナの若者描いた「オマールの壁」主演俳優アダム・バクリが来日!
2016年4月16日 14:31

[映画.com ニュース]壁に分断されたパレスチナで生き抜く若者たちの姿を描き、第66回カンヌ映画祭ある視点部門審査員賞を受賞したパレスチナ映画「オマールの壁」が4月16日公開初日を迎え、来日した主演俳優のアダム・バクリと京都大学大学院の岡真理教授が角川シネマ新宿でトークイベントに参加した。
「パラダイス・ナウ」のハニ・アブ・アサド監督がメガホンをとった本作は、100%パレスチナの資本によって製作され、スタッフは全てパレスチナ人、撮影も全てパレスチナで行われた。第86回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされ、世界的に注目を集めた。
バクリにとって、本作が初主演作で「この映画は私を変えました」というほど、大きな経験になった。ヨルダン川西岸地区に住むパレスチナ人を演じるにあたり「ものすごく大きな責任を感じ、オマールが経験したことを自分が経験したように忠実に表現することが大切だと思った」と振り返った。
オマールは、監視塔からの銃弾を避けながら、パレスチナ自治区内を分断する分離壁の向こう側に住む恋人のもとへと通うという設定だ。「太陽が隠れるほどの高さの分離壁を初めて間近で見て、パレスチナの生きた証だと感情的に圧倒されました」と述懐。作品について「芸術的には深く、とても仔細な部分も描いている。また、娯楽的な要素は多くの人に映画を見てもらうために必要」といい、アクションシーンのために数々のトレーニングも行ったと明かした。
初来日の感想を問われると、「日本人はパレスチナ人のように親切で温かく、寛容。美しい経験をありがとう。日本にまた是非帰ってきたい」と感激とともに再訪を誓った。
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