初来日したレイチェル・マクアダムス、「スポットライト」との出合いは「一生に一度のめぐり合わせ」
2016年4月14日 17:16
[映画.com ニュース]第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞をダブル受賞した「スポットライト 世紀のスクープ」のレイチェル・マクアダムスが初来日を果たし4月14日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた会見に出席した。
2002年1月、米国で長年にわたり数10人もの神父が児童に性的虐待をはたらき、それをカトリック教会が組織ぐるみで隠ぺいしてきたというスキャンダルを、米ボストン・グローブ紙がスクープした。映画では実話をもとに、取材にあたった特集記事欄“スポットライト”を手がける記者たちの苦難に満ちた道のりを描き出す。
「きみに読む物語」(04)、「シャーロック・ホームズ」シリーズ(09~11)、「アバウト・タイム 愛おしい時間について」(13)などに出演してきたマクアダムスは、本作でチームの最年少である女性記者サーシャを熱演し、オスカーに初ノミネートされたが、シリアスなテーマなどから「最初に本作の脚本を読んだとき、『誰が見るんだろう……』と思った」と戸惑いがあったと明かす。「でも、実際の事件で私が知らなかった部分が描かれていて、ひきつけられたの。派手な作品ではないけれど、たくさんの方に支持されて、勇気をもらったわ。この作品との出合いは、一生に一度のめぐり合わせだと思う。もっとこういう作品に出たいと思っているわ」と感無量の面持ちで語った。
マクアダムスは「私のキャリアの中で最も素晴らしいキャストがそろった」と、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、リーブ・シュレイバーといった共演者たちに最敬礼。「お笑い担当はマーク。彼からは、こういったヘビーな内容の作品でも楽しい思いをしていいんだと教わったわ。それは(トム・マッカーシー)監督も同じで、ヘビーだからこそ俳優の気持ちが上がるようにしてくれたのよ」と感謝を述べた。
マッカーシー監督からは「善人であっても、共犯者になりうるのだ」という言葉を授かったそうで「信仰を否定するのではなく、こういうことが起きたと明るみに出し、向き合わないといけない。映画を通じて、さまざまな“生存者”(事件の被害者)の方が(報道機関に)連絡をしてくれているそうなの。声なき者に声を与えられた」と映画の功績を再確認したと話す。「特集記事欄の記者たちは、記事を書けるまでに時間が掛かる。正しいことをしていると確認ができなくても、『いつか真実を見つけられるのだ』と信じる心が素晴らしい。サーシャたちは陰のヒーローなの」と実在の記者たちに感化された様子だった。
「スポットライト 世紀のスクープ」は、4月15日から全国公開。
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