築地市場の知られざる世界を描く「TSUKIJI WONDERLAND」10月1日に先行公開
2016年4月1日 17:30
[映画.com ニュース]松竹メディア事業部製作・配給「TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)」は、10月1日から築地にある東劇で先行公開、15日から全国公開が決まった。
11月に豊洲への移転を予定する東京都中央卸売市場築地市場。同作は、その築地市場に1年以上カメラが入り撮影を敢行、築地の深部にまで迫る作品。日々そこで働く仲卸をはじめ、築地を支え続けてきた人々の物語を通じて、築地の知られざる世界を描き出す。各国映画祭への出品や、海外での公開も予定している。
市場での撮影を快諾した東京魚市場卸協同組合の伊藤淳一理事長は、「ようやく出来上がった映画には、四季折々に表情を変える築地の姿とともに、これまで日々市場で営みを続けるものだけが見ることのできる築地が映し出されていた。世界中の多くの人、特にこれからの日本の魚食文化を継いでいく若い世代の皆さんに、ぜひこの映画を見てほしい」とコメントを発表した。
メガホンをとった遠藤尚太郎監督は、「市場は生きている。満ちあふれたエネルギーの源は、一般消費者に食を提供する使命、それによって生業を成す人々の期待に応えるプライド、何より日本の食文化の伝統を守るという意地が支配する活気の中にある」と明かし、撮影を述懐。さらに「時に彼らは、何か大きなものと闘っているようにも見えた。そんな築地の鼓動を映画にしたいと思い、築地の人々にカメラを向けた」と明かしている。
(文化通信)