石井隆監督「GONIN サーガ」長尺版の見どころは「東出くんのお尻」
2016年3月26日 12:00

[映画.com ニュース] 人気バイオレンスアクション「GONIN」の続編「GONIN サーガ」の特別版となる「GONINサーガ ディレクターズ・ロングバージョン」のブルーレイ&DVD発売を記念し3月25日、東京・角川シネマ新宿で特別上映会が行われた。この日は主演の東出昌大と石井隆監督が参加したほか、石井監督ファンを公言する松江哲明監督も駆けつけた。
第1作の19年後を舞台に、暴力団・五誠会系大越組の若頭だった父を失った息子・勇人(東出)ほか、第1作に登場するキャラクターの息子たちにスポットを当てる。ディレクターズ・ロングバージョンには、約40分のシーンが追加されており、東出は「作品そのものが役者人生の貴重な財産。(劇場版に比べて)物語の流れもスムーズだし、より重厚感がある。石井ワールドを堪能してもらえるはず」とアピールした。
ロングバージョンの見どころを聞かれると、石井監督は「東出くんのお尻」と即答。闇金事務所の襲撃を前に、東出をはじめ、共演する桐谷健太、柄本佑が警官の制服に着替えるシーンで、3人のお尻が映し出されるといい、東出は「前張りはしていますけど(笑)、映らないかヒヤヒヤで、アングルにはかなり気をつけましたよ」と照れ笑いを浮かべていた。
編集前は4時間前後の素材があったそうだが、石井監督は「シネコンで公開されることになり、プロデューサーから2時間10分にまとめてほしいと依頼され(編集に)6カ月くらいかかった」と苦労を明かした。再編集したロングバージョンについては「こちらのほうが、常とうの作り方。玄関からお邪魔して、裏口から外に出る感じ。何より、カットした出演者の皆さんに申し訳ない気持ちがあったから、シーンを戻すことができてよかった」と感慨深げに語った。
松江監督は「劇場版がお客さんを乗せる一流DJのリミックスだとすれば、ロングバージョンはコンサートホールで生演奏を味わうタイプ」と独自の分析を語る。「原作ものが多い今の時代、いかにこうした映画を作るのが難しいか。だからこそ、公開時、僕を含めた映画ファンや評論家が絶賛していた」と熱弁をふるった。
「GONIN サーガ」ブルーレイ&DVDは発売中(レンタル開始は4月2日)。なお、同時発売の「GONINサーガ ディレクターズ・ロングバージョン」は角川シネマ新宿で4月1日まで限定上映される。
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