生田斗真&桐谷健太が恋人役に!荻上直子監督がトランスジェンダー描く
2016年3月21日 05:00

[映画.com ニュース] 「かもめ食堂」「めがね」の荻上直子監督の約5年ぶりとなる最新作「彼らが本気で編むときは、」が、このほどクランクインした。今作はトランスジェンダーを題材にしており、生田斗真と桐谷健太が恋人役を演じている。
製作のきっかけとなったのは、2013年に荻上監督が目にした新聞記事だ。「トランスジェンダーの子どもを持つ母親が、子どものためにニセ乳を作る」という記事に着想を得た荻上監督は、オリジナル脚本を執筆。元男性の女性・リンコ、実の母親に育児放棄された11歳の小学生・トモ、トモのおじでリンコの恋人でもあるマキオの3人が共同生活する姿を通じ、家族と愛の本質を映し出す。
リンコ役の生田は、「他には考えられない」という荻上監督たっての希望により決定。自身も脚本に惚れ込んだだけに、「監督はとてもサバサバした方で、違ったら違う、よかったらよかったと物事をはっきり言ってくださるので、とても信頼しています」と身を預けている。そして「撮影に入ってみて、難しい役だと改めて実感していますが、こうした役をいただくことはそうないことですし、全力で取り組んでいます」と語っている。
さらにマキオ役の桐谷も、「荻上監督は自分で本を書いて、自分で監督されているので、説得力が半端じゃないし、演出の指示が的確で、『なるほど、確かにそれがマキオかも!』って思えるんです」と大きな信頼を寄せる。「監督の演出によって、俺のマキオは余分なところが削がれ、本物の『小川マキオ』になって、転がり出していく感じです」と心から楽しんでいる様子だ。
そんな荻上監督は、「私にとっても、生田さんや桐谷さんにとっても、転機となる作品だと思っています」と新境地開拓を宣言。“癒やし”の作風が女性を中心に支持を受けているが、「『彼らが本気で編むときは、』では、癒やしてなるものか! もはや、生ぬるいものを作る気など一切ありません」と決意表明し、「この映画は、私の人生においても、映画監督としても、荻上直子、第2部の始まりなのです」と並々ならぬ意欲を燃やしている。
また生田は、桐谷との共演について「僕のことをたくさん褒めてくれるし、大丈夫、大丈夫って背中をポンと押してくれるんです。もともとマキオさんのように器が大きい俳優さんだし、頼りたくなる存在ですね」と称賛。一方の桐谷も、「斗真とも『この映画は俺らのターニングポイントになりそうやね』と話しています。自分にとって何かがすごく変わりそうな作品と感じています」とコメントしている。
映画「彼らが本気で編むときは、」は、オーディションを勝ち抜いた子役・柿原りんかちゃんがトモ役を務める。2017年2月25日から東京・新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国で公開。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント