有村架純×廣木隆一監督作「夏美のホタル」自然と人情あふれる予告完成

(C)2016「夏美のホタル」製作委員会

［映画.com ニュース］　人気若手女優・有村架純が主演を務めた廣木隆一監督作「夏美のホタル」の予告編が、このほど完成した。写真家志望の女性が、亡き父との思い出が残る森で知り合った親子、老人との交流を通して成長していく姿を描いた人間ドラマ。映像は、沢や段々畑の自然豊かな風景、人情の温かみがあふれる仕上がりとなっている。

映画「ふしぎな岬の物語」の原作者・森沢明夫氏による同名小説を実写化。第39回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞した有村が、廣木監督と「ストロボ・エッジ」以来の再タッグを組む。さらに工藤阿須加、小林薫、光石研、吉行和子が顔をそろえている。

大学生活最後の夏、進路を思い悩む夏美は父の形見であるバイクに乗り、かつて父とホタルを見た森を探す旅に出る。道中で、よろず屋「たけ屋」を営むヤスばあちゃんと地蔵じいさんという老親子と知り合い、2人に自然での生活を教わりながらひと夏を過ごす。そんなある日、地蔵じいさんには息子と決別したつらい過去があることを知る。

主人公・夏美に扮する有村は「この物語は、とても静かな作品です。でもじっくりと親と子の絆や、人と人は必ずつながって生きているということに、改めて気づかせてくれる作品です」とコメントを寄せる。そして、「愛情や思いやり、人の真心を持って見てくださる方の心をじんわり、じんわり、満たせたらいいなと思いながら撮影しました」と明かし、「廣木監督のとても繊細で優しい演出のもとで、心に寄り添ってくれる作品ができました。『夏美のホタル』、楽しみにしていて下さい」と呼びかけている。

「夏美のホタル」は、6月11日から全国で公開。