「ndjc 2015」合評上映会に若手4監督とキャスト登壇、予告編も完成
2016年2月20日 16:00
[映画.com ニュース] NPO法人映像産業振興機構(VIPO)が実施している文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2015」の合評上映会が2月18日、東京・銀座の丸の内TOEIで開催され、製作実地研修に参加した佐藤快磨、ふくだももこ、藤井悠輔、堀江貴大が舞台挨拶に立った。
2006年度の8作家、07~14年度の各5作家に続き、10回目を迎えた本年度は、4作家が最終課題となる35ミリフィルムによる短編映画(各30分)を制作した。不器用でも人生を前向きに肯定して生きる人たちの物語を描いた「罪とバス」の藤井監督は、キャストの阿部進之介、中川可菜と登壇。「すべての出来事を、存在をあるがままに受け入れる、そういったことをこの映画を通して感じてもらえたら」と意図を説明し、自身の中でも手応えがあったようで「次はぜひ長編を撮りたい」と意気込みを語った。
ソニン演じる娘が父の再婚に振り回される話を描いた「父の結婚」のふくだ監督は、「ちょっと変な家族の話、父親が女性の格好をしていたら面白いと思った」とシナリオ執筆の理由を明かし、父役に扮した板尾創路は「もう少し長く見ていたくなったので、長編にできたらいいですね」。“旅とプロレスと結婚”がテーマの「はなくじらちち」の堀江監督は、「35ミリフィルムで撮るのは初めてだったが、プロのスタッフさんたちに支えられて、演出に集中することができた」と述懐。出演した森下能幸と黒川芽以は、「(徐々に)素晴らしくなっていった」と称えた。
「壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ」の佐藤監督は、「(主演の)太賀さん、岸井ゆきのさんが撮影前に話し合う時間を作ってくれたので、いろいろな角度から主人公たちを見ることが出来た。2人の間の空気、温度、匂いが伝わってきた」と2人に感謝。なお4作品は、3月5日からユーロスペースほかで劇場公開されることが決定し、予告編が完成した。
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