実写ドラマ版「スター・ウォーズ」の実現の可能性が低い理由
2016年2月1日 12:00

[映画.com ニュース] 「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の記録的なヒットで映画版が軌道にのったいま、実写ドラマ版「スター・ウォーズ」に期待が寄せられている。テレビでは現在、アニメ番組「スター・ウォーズ 反乱者たち」が放送中だが、ファンの注目はジョージ・ルーカス自らが企画した実写ドラマ「スター・ウォーズ アンダーワールド」だ。
同作は、「エピソード3 シスの復讐」と「エピソード4 新たなる希望」のあいだの時代を舞台に、都市惑星コルサントの地下社会を描くクライムドラマで、かつてプロデューサーのリック・マッカラムは宇宙を舞台にした「ゴッドファーザー」と説明していた。ルーカスは100話分もの脚本を用意していたといわれるが、実現に至らないまま、ルーカスフィルムをウォルト・ディズニーに売却している。
ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長はこのほど、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のプロモーションで同企画を検討しているとコメントしたことから、ネットでは「エピソード8」が公開される2017年には放送開始となるのではないかと期待が高まっている。しかし、TV Lineの調査によれば、具体的な動きはまるでないようだ。ディズニー傘下、米ABCのポール・リー社長は「彼ら(ルーカスフィルム)は映画に集中しています」と準備が行われていないことを証言。ルーカスフィルムも、「弊社がいま集中しているテレビは、アニメ(『スター・ウォーズ 反乱者』)です」と返答している。
ディズニーは09年にマーベルを買収後、映画だけでなく実写ドラマを積極的に展開。米ABCでは「エージェント・オブ・シールド」や「エージェント・カーター」などを放送している。なぜ「スター・ウォーズ」の実写ドラマ化に消極的なのか。
匿名を条件に取材に応じた関係者は、「スター・ウォーズ」のブランド価値を維持するためのディズニーの戦略であると分析。「スター・ウォーズ」が日常的にテレビドラマとして視聴できるようになると、肝心の映画への関心が薄れるリスクがある。また、ルーカスフィルムがテレビドラマ版を託せるクリエイターが存在しないことも理由として考えられる。
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を成功に導いたJ・J・エイブラムスはドラマのヒットメーカーとしても知られているが、ワーナー・ブラザーズ・テレビジョンと契約を結んでいるため、「スター・ウォーズ」のドラマに関わることができない。これらの問題が解消されない限り、実現の見込みは低そうだ。
PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー