全編140分ワンカットの衝撃作 ベルリン3冠の独映画「ヴィクトリア」5月公開
2016年1月28日 12:00

[映画.com ニュース]2015年の第65回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)含む3冠と、同年のドイツ映画賞作品賞を含む6冠に輝いた映画「ヴィクトリア」(原題:VICTORIA)が、5月に公開される。
ベルリンの街を疾走する主人公を全編ワンカットで捉え、観客に主人公の身に降りかかる悪夢のような一夜をリアルタイムで体感させるクライムサスペンス。夜明け前に出会ったスペイン人女性と地元の若者4人組が、予測不可能な極限状況へと突き進んでいく2時間余りの出来事を描く。
セバスチャン・シッパー監督は、シーンとロケーション、登場人物たちの大まかな動きを記したわずか12ページの覚え書きを土台に、140分ぶっ通しのベルリンロケを実施。ドイツ語とブロークンイングリッシュが混在するセリフは俳優たちの即興で、撮影中に起こった想定外のハプニングもカメラに収めていったという。2015年のドイツ映画界でセンセーションを巻き起こした衝撃作で、同年の東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映時にも大きな反響を呼んだ。
母国スペインから3カ月前にベルリンにやってきたヴィクトリア(ライア・コスタ)は、地下のクラブで踊り疲れ、ひとりで帰宅しようとすると夜明け前の路上で地元の若者4人組に声をかけられる。まだドイツ語を話せず、異国で友人を作れずにいたヴィクトリアは、男たちと酒を飲み楽しいひとときを過ごす。しかし4人は裏社会とつながっており、ある“仕事”を実行しなくてはならなかった。運転手役の青年が酔いつぶれ、代役を依頼されたヴィクトリア。その行く手には人生が一変するほどの悪夢が待ち受けていた。
「ヴィクトリア」は5月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
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