二階堂ふみ、高校時代から出演を熱望していた「蜜のあわれ」映画化に感無量
2016年1月28日 15:30
[映画.com ニュース] 大正期に活躍した詩人・小説家の室生犀星が晩年に発表した小説を映画化した「蜜のあわれ」の試写イベントが1月27日に都内で行われ、主演の二階堂ふみと大杉漣、石井岳龍監督が登壇した。
映画は、変幻自在の金魚の姿をもつ少女・赤子(二階堂)と老作家(大杉)の奇妙な関係を幻想的なタッチで描く。高校生の時に原作を読んで以来、ずっと出演を夢見ており、石川・金沢にある室生犀星記念館にも足を運んだという二階堂は「ずっとやりたいと言い続けていたら、出合うときがあるんだと実感した」と万感の思いを語る。
人であって人でない個性的な役どころについては「頭で考えてやるよりは体から外に出していくやり方。全部すごく気持ちがいいセリフでしたし、セリフを発するだけで新鮮な毎日でした」と振り返ったが、「二階堂さんは金魚(そのもの)なんですよね。それがすべて」(大杉)、「二階堂さんはテスト時点から役が憑依(ひょうい)していて、もったいないから止める感じでした」(石井監督)と近くで見ていた2人もはまり具合を絶賛。石井監督は、共に初タッグとなる二階堂・大杉の相性のよさを指摘し「2人の芝居に酔わされましたね。これをどう届けるかが私の使命です」と感慨深げに語った。
「戦わなくちゃいけない現場だった」(大杉)と撮影中は苦労も多かったようだが、わずかな時間を利用して2人はドライブに行き、ウサギと触れ合える施設で羽を伸ばすなど親睦に深めたそう。「役としてめでていただいた」と先輩への感謝を語った二階堂の言葉を受け、大杉は「物を作るっていうのはシステムじゃないな。映画って、気持ちなんだと思います」としみじみ。老作家を演じ終えた今「老いていくことって悪くないなと思います」と笑顔を見せた。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
芸能生活50年で“初”体験!
【無料】映画の面白さが何倍にもなる特別番組…貴重な瞬間を見逃すな!(提供:BS10 スターチャンネル)
ショウタイムセブン
【阿部寛がヤバすぎる】異常な主人公 VS イカれた爆弾テロ犯…衝撃のラスト6分、狂気の向こう側へ
提供:アスミック・エース
「アベンジャーズ」と関係するかもしれない“大事件”
【物語のカギは“日本”!?】このマーベル最新作は観るべきか、否か――?
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか?ショッキングな実話
提供:東和ピクチャーズ
次に観るべき“珠玉の衝撃作”
【余命わずかの親友から奇妙なお願い】「私が死ぬとき隣の部屋にいて」――魂に効く“最高傑作”更新
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【涙腺が危ない】切なすぎる物語…さらに脳がバグる映像美×極限の臨場感にド肝を抜かれる!
提供:ディズニー