妻夫木聡「家族はつらいよ」で1カ月間ピアノを猛特訓!ショパン弾くも「笑ってやって」
2016年1月20日 12:00
[映画.com ニュース] 俳優・妻夫木聡が1月19日、東京・丸の内ピカデリーで行われた出演映画「家族はつらいよ」の完成披露舞台挨拶に、共演の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、蒼井優、メガホンをとった山田洋次監督とともに出席した。妻夫木は、今作のために約1カ月間ピアノの特訓を重ねたことを告白した。
映画は、山田監督の「東京家族」(2012)で一家を演じたキャスト陣が再結集し、熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く。結婚50年目を目前に控えた平田夫妻の夫・周造が、誕生日を迎える妻・富子に「プレゼントに欲しいもの」を聞くと、その答えは「離婚届」だった。降って沸いた離婚騒動に子どもたちは大慌てで、即座に家族会議が開かれるものの、長年抱えたそれぞれの不満が噴出する。
妻夫木が演じたのは、平田家の次男でピアノ調律師・庄太役。しかしその役どころは撮影直前に変更されたものだそうで、「『調律師って何だ?』というところから、勉強を何回もさせて頂いて現場に臨みました」と語る。さらに現場では、山田監督から「最後に、ショパンなんかを弾いてもらいたい」とリクエストされたといい、妻夫木は苦笑いを浮かべながら「冗談だと思っていたらどうやら本気だったらしく、それから1カ月間くらいピアノを練習しました。僕のピアノ姿があるので、そこで笑ってやってください」と呼びかけた。
また、男性キャスト陣には「撮影で『つらいよ』と思ったこと」という質問が寄せられた。妻夫木はやはり「お芝居は山田監督につけてもらうので大丈夫だったんですが、ショパンはつらかったですね……」と答え、「『ノクターン』を聞いてみたんですが、皆は他人事だと思って『弾けるわけねーだろ』って大笑いするんですよね。僕は笑えなかったです」と吐露。しかし「さきほど、監督のお褒めの言葉をいただきました」と話し、山田監督が「大丈夫です、立派なもんです」と太鼓判を押すと、会場を温かい拍手が包み込んでいた。
「家族はつらいよ」は、3月12日から全国で公開。