ケビン・スペイシー、レラティビティ・メディア再建に着手 映画部門の会長に就任
2016年1月16日 07:30

[映画.com ニュース]日本の民事再生法にあたる連邦倒産法第11章の適応を昨夏、申請したレラティビティ・メディアが、ケビン・スペイシーの製作会社トリガー・ストリート・プロダクションを買収することになったと、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。経営の健全化を図る同社は、2月中旬からスペイシーを映画部門レラティビティ・スタジオ会長、パートナーのデイナ・ブルネッティを社長として迎え入れ、映画製作の統括を託すことになるという。なお、買収金額は不明だ。
昨年、レラティビティ・メディアは資産5億6000万ドルに対し、12億ドル近い負債を抱えて倒産。その後、テレビ部門を1億2500万ドルで売却し、ライアン・カバノー会長は再建を目指してきた。だが、連邦倒産法の適応を申請した時点で破産保護がかけられたため、複数本ある完成作品を劇場公開できなくなってしまった。
破産保護を外すには、2月に行われる公聴会で裁判官を説得する必要がある。堅実な経営路線へと大きく舵を切ったことをアピールするための“秘策”が、2人をトップに迎え入れることだった。なお、スペイシーのトリガー・ストリート・プロダクションを買収するための資金は、これらのメリットを説明したうえで債権者が負担したようだ。
公開が延期となっているのは、ハル・ベリー主演のスリラー「キッドナップ」やザック・ガリフィアナキス主演コメディ「マスターマインズ」など。スペイシーは、「インディペンデントの製作会社を運営してきた自分にとって、スタジオを運営するのは大きな挑戦です。ですが、これまでの経験で、大きなリスクを取った人こそが、その恩恵を享受することができると学んでいます」と声明を発表している。
ちなみにトリガー・ストリート・プロダクションは、テレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」や、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」「キャプテン・フィリップス」といった映画作品を手がけている。
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