松山ケンイチ、“銭湯寄席”にしみじみ「決して経験できない貴重なもの」
2016年1月6日 14:00
[映画.com ニュース] 故森田芳光監督デビュー作の続編「の・ようなもの のようなもの」の公開直前“銭湯寄席”トークイベントが1月6日、東京・三ノ輪の銭湯「有馬湯」で行われ、主演の松山ケンイチ、共演の伊藤克信、内海桂子、メガホンをとった杉山泰一監督、落語家の三遊亭小遊三が出席した。
主人公・出船亭志ん田(松山)と出船亭志ん魚(伊藤)が、有馬湯の浴場内で落語を披露するシーンがあることから、この日のイベントが実現。松山は「撮影は一昨年ですから、ものすごくなつかしい」と凱旋を喜び、「今日のように(有馬湯に)お客さんを入れて、『初天神』という話を最初から最後までやらせていただきましたが、決して経験できない貴重なものでした」としみじみと振り返った。
一方で、松山は自身の落語家ぶりを称賛されたものの、「落語は好きですが、聞くのとやるのとでは全然違う!」と謙そん。それでも小遊三が「見事な初天神でした」といい、司会を務めた古今亭志ん丸も「決して寄席の世界には入って来ないでほしい。僕たちの仕事がなくなっちゃいますから」と絶賛すると、浴場に観客の拍手が響き渡った。
また、前作「の・ようなもの」(1981)に続き出演した93歳の内海は、「有馬湯からすぐそこのところに住んでいたから、ここにはよく来ていました」とニッコリ。そして「しゃべるというのは、ただ話をするのとは違う。お客さんにぶつかっていって、言葉が生きていないといけない。目でものを言ったり、身体で表現しないといけない」と芸への矜持をのぞかせると、松山は「一言一言が重いので、受け止めきれない!」と感服しきりだった。
「の・ようなもの のようなもの」は、生真面目落語家“のようなもの”である志ん田が、かつて出船亭一門にいた兄弟子・志ん魚に再び高座に立つよう説得するべく、共同生活をスタートさせる様子を描いた。1月16日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
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